ノーサイド

民主党代表選挙は菅直人総理の圧勝で終わりました。
これで、菅総理が自ら宣言したように「ノーサイド!」です。

マスコミの関心は、「小沢さんの処遇はどうするのか?」「党分裂は?」
「怨念の行方は?」「投票行動の裏側に何があったのか?」・・・
などなど、俗にいう”永田町的論理”にまたしてもはまり込んでいます。

ちがうでしょ。

これは、日本の総理大臣を決めたわけであって、
総理が決まった以上、即国事に没頭してもらわなければなりません。
現在の日本を取り巻く状況は一刻の猶予もありません。
まずは、この円高をどうするか。
そして、経済をどう立て直してゆくのか。
短期的な処方箋と、中長期的な計画をもってコトにあたらなければなりません。
菅総理をはじめ、永田町のみなさんは今すべきことに没頭していただきたい。
「負けたからしらんぷり」や「論功行賞を求める」なんてこと
やってる場合ではありません。
もしそんなことまたしても繰り返すようなら、
それは結局は”何もわかっていない”ということなので、
今、地方で生活現場の惨状を肌で感じて、怒りや悲しみを正面から受け止め
いっしょになって苦しんでいるはずの(少なくとも国会議員よりは・・)
我々地方議員と総入れ替えすべきだ。
ぜひ、自覚をして行動をしていただくようお願いをしたいと思います。

また、マスコミのみなさまも同様。
面白おかしくや、事実だから報道する、ということもいいが、
とにかく今は「この国難をどうするか」ではないでしょうか。
国難に立ち向かうために、国民や政治家、経済人の意識はどうあるべきか、
またこの国のモチベーションをどう浮揚してゆくか、
それができるパワーを持つのがマスコミでもあります。
そこを大局観をもって考え、報道をしていただきたいと、私は思います。

一応、今回の代表選を私なりに総括しておきます。

「物事を簡潔に捉え、問題を複雑にしすぎないこと。
時勢を直視し、柔軟な態度ですばやく動くこと。」
これに尽きると思っています。
今日がこの世の終わりでない限り、
我々にはやるべきことが山ほどあります。
立ち止まることなく前に進まなくてはなりません。

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