「義」のこころ

今年のNHKの大河ドラマは「天地人」。
上杉景勝の執政である直江兼続が主人公なのはご承知のとおりですが、
このドラマの背骨となっているのが上杉謙信の唱えた「義」。

オンタイムで見ることがほとんどできないので、
録画しておいて夜中や早朝に見ていますが
今年ほど大河ドラマが世相を反映して、
”観る者に考えさせる”年はないのではないかな、
とよく感じます。

世の中は「利」に流れやすい。
特に戦国時代は「利」を求めて群雄割拠したなかで、
唯一上杉のみが「義」を唱え行動した。
この史実は、今も昔も多くの日本人に
一種の”さわやかさ”と”熱い思い”を呼び覚まします。

翻って今の日本政治。
国も県も市町村も「利」ばかり追い求めてはいないか。
いや、日本だけでなく世界全体がその傾向があるのではないか。
そのために引き起こされた「世界同時不況」ではないだろうか。

上杉謙信の「壁書」という有名な彼の悟りを記した文章に
『死なんと戦えば生き 生きんと戦えば死するものなり』
という言葉があります。
まさに、これが今の政治家である我々に求められていることであり、
その率先垂範が為されたとき、はじめて国全体が「義」の心で
動き出すのではないでしょうか。

”世界を救えるのは、日本の「義」である”
そう私は信じたい。

また、私の政治信条もかくありたいと思っています。
「昭和の日」にあたり、
日本人として、日本の政治家として、
特に記しておきたいと思います。

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