おかげさまで

梅雨らしい天気がつづきます。
みなさま体調は崩されたりされていないでしょうか。
まだまだ朝方冷え込んだりしますのでご自愛ください。

さて、この時期になりますと
街路樹や道端の雑草などの成長が早く
歩くにしても、車にしても通行の妨げになってまいります。
大きな通りの街路樹は、定期的に行政が中心になって
管理しているのでまだよいのですが、
生活道路や田舎の小道では、公的な管理はとても行き届きません。

でも、こういう気になりだした道や土手の草が
きれいに刈り込まれていることがよくあります。
これは、その道を使われる農家の方やご近所のかたが、
ご好意で無償で刈っていただいているのです。

ときどきそんな光景に出くわして
「ありがとうございます」と声をおかけすると
大体決まって
『なあに、当然のことをやってるまでだ』
とお返事がかえってきます。

そんなとき私は
「おかげさまで」と頭を下げます。
「おかげさまで、子どもたちが車道にはみ出さなくてすみます」
「おかげさまで、ヘビを踏んづけないですみます」
「おかげさまで、ゴミが捨てられないきれいな道でいられます」
「おかげさまで、快適な生活空間が保たれます」
などとお礼を言います。

昔は当然のことだったのかもしれませんが
自己中心的な利己主義が横行する今日この頃、
「税金をはらっているんだから行政でやれ!」と
当然のようにどやしつけられることを、
こうして黙って黙々と実行していただけることは、
ほんとうにありがたいとかんじています。

いみじくも草刈りをしていただいていたお年寄りが
こんな言葉をくださいました。
『できることやってるだけだで。
自分でできることは自分でやる。
地域のことも助け合いだで、みんなでやる。
でも、俺らじゃできん大きいこと、
子どもや孫の時代のことは、
しっかり税金使ってやってもらわないかん。
頼むでー 阿部さん!』

「自分たちでできることは自分たちで」という
日本伝統の「地域共生のこころ」の良さ。
「税金はつかうべきところに使う」という考え方。
まずは、ひとりの大人として
しっかりと子や孫の世代まで伝えてゆかねばなりませんし、
政治家としては、利己的な政治にならぬよう大局的な政治を
しっかりせねば、とあらためて痛感しながら、
万感込めて「おかげさまで・・・」のひとことを発する
今日この頃です。

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