アメリカ大統領選決着

アメリカ大統領選挙が終わりました。
大接戦が予想されていたものの、
終わってみれば予想以上の大差でのオバマ大統領の再選。

今回は選挙の終盤戦をアメリカ留学で肌で感じてこられたこと、
アメリカの民主主義や最新のissue(課題・論点)の整理ができ、
人種別の考えや立ち位置、それぞれの宗教観、地域性、
アメリカのさまざまな制度設計や法に対する考え方なども
より深く理解できたうえでの大統領選挙だっただけに
とくに注目をしていました。

現時点では報道による情報しかありませんが、
それでもいくつか思うところがありますので書いておきますね。

まず、全米でテレビ局などが共同で行った投票後のアンケートに注目です。
「オバマかロムニーか?」はもはや結果がでたことですのでもちろん省略しますが、
「どんなことに関心があるのか」という問いには注目です。
実に77%の投票者が「経済」と答えています。
これは前回よりも10%以上多い回答だそうで、
いかにアメリカ経済が困難な状況にあるのかを如実に物語っています。
2位以下はポイントは大きく引き離されていますが、
「医療・社会保障制度」18%、「財政赤字」15%と続きます。
「外交」に至っては5%しかなく、”まず内政をなんとかしろ”という
アメリカ国民の強い感情が伝わってきます。

こんな状況のなかで、日本は新オバマ政権とどうつきあっていくべきか。
新政権発足までに、日本がはっきりとしかも強いメッセージを
出さなければなりません。

特に「東アジア戦略」は重要です。
この際、日米同盟の内容をしっかりと確認しつつ、
対中国戦略を東アジア諸国も巻き込みながら、
役割分担をしっかり決めて、中国との付き合いかたや距離感を
各国が理解しあわねば、さまざまなパワーバランスが崩れてゆくでしょう。

TPPもはっきり結論を出す時だと思います。
もし今後自民党が中心となった政権に移行したとしたら
自民党は党内事情でもっと踏み切れないことになるでしょう。
「参加」という結論をだすのなら今しかないと考えます。

野田政権は、それらをしっかりとやるべきです。
はっきり言って、もはや政権はレイムダック化しつつあります。
ここでズルズルと延命工作をしつづけても、
総選挙に民主党が単独過半数をとることは絶望的ですし、
今のような国会の”無為な時間の浪費”をみていると、
ますます日本の危機を国会が先頭に立って増長させている、
と感じているのは私だけではないはずです。

この際、さっさと解散の約束をして、
そのかわり、上記のような日本にとって大きな仕事を
国難に対処すべきときとして超党派で、日本の将来のために
スピード感をもって決断をすべきです。
「決断をする」ということは大変なことです。
時には間違うこともあるかもしれません。
でも、ここで身を捨てて決断をして今の閉塞状況を打ち破らない限り、
日本に明日はありません。
なにも「決断」しないままでは、閉塞状況が続き
どっちにしろ衰弱してゆくだけです。

何事も「タイミング」というものがあります。
今出来なければ、次はありませんよ。

さて野田総理。あなたはそれができるのか。
安倍総裁は野田さんがそうハラを決めたとき大局観をもって動けるか。
今度は日本の政権と国会議員の大局観と使命感の質を量る
日本政治の最終盤に注目です。

最後に、
ロムニー氏の敗北宣言にも触れておきたいと思います。
敗北を認めたうえで、
『アメリカにとって今は大いなる試練のとき。
大統領がこの国をうまく導いてくれることを祈る。
また、今は与野党対立をしているときではなく、
指導者は党派を超えた協力を目指すべき』
と結んでいます。
わかっていますねー アメリカのトップにならんとしただけに。
論争はいくらやっても良い。でも決着がついたら国難に対処する。
それが政治家のあるべき姿であり、
今政治家に強く求められていることではないでしょうか。
私はそう思っています。

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