ワイドショーに思う

今日は参議選挙に備えてのポスターの張替えおよび手配に
降ってきてしまった雨中を走り回る。
ぐしょぬれになったので、着替えも兼ねて
遅い昼食に自宅に帰ると、妻がうんざりしながら
「見といたほうがいいよ」とテレビをつける。
なにごとかと思うと、
ワイドショーで農水大臣の事務所費問題のオンパレード。
たしかに疑惑の多い使途であり、説明も一貫性がない。
困った政治家だということもよくわかる。
疑惑の解明と、クロであればしかるべき処罰はあるべきである。
でも、「今ってそんな時かい?」と疑問を覚える。
参議院選挙直前で、選挙の争点は将来を左右する政策群のはず。
疑惑の追及と処罰は必要だけれど、今は国民のみなさんが
選挙にあたり、なにを聞き、なにを考え、そして将来を託す投票を
するべきか、その選択材料を多く提示したり解説したりするのが
今の時期のジャーナリズムの本来の役目ではないだろうか。
今朝も、県議会議員である私の事務所にも、マニュフェストの
解釈を求める電話がありました。有権者のみなさんはこの国の
行く末を本当に案じておられるのです。
今や有権者のみなさんは、きちっとした価値観をもって
この参議院選挙に限らず「選挙」に臨まる時代になっているんです。
時代の要請に応えて、政治サイドは、だいぶそれに対応すべく
「マニュフェスト」や各種政策化課題についての
解説パンフなどを各党用意するようになりました。
 今度は、それをマスコミが国民のみなさんに
どのように伝えるかなのです。
ワイドショーでの、一方的な批判や政治全体を
卑下させるような扱いはいいかげんにして、
本当のジャーナリズムの役割を再確認してほしい、
と思うのは私だけでしょうか。

今や、「報道」は「司法」「立法」「行政」の三権と並ぶ
”四権”であるといっても過言ではないはずです。
だからこそ、自覚をもってこの国や地域のこと、
人々の生活のことを考えていただきたいと、
痛感せざるをえないワイドショーの内容でした。

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