外国人参政権について

今国会で「永住外国人地方参政権付与」についての法案が
提出されていますので、すこし私見を述べておきます。

この法案は、概略を説明すると
「永住外国人」「特別永住外国人(在日韓国人、朝鮮人・台湾人)」に、
地方参政権を付与しようというものであります。
現在、世界で外国人に参政権を付与している国は多数派ではなく、
全体で参政権付与のレベルの差はありますが40カ国ほど。
多くはEU加盟国です。
EUが多いのは理由が明確であり「相互関係」があるから。

日本の「外国人参政権問題」は、朝鮮半島との関係の歴史に
つながることであることはまちがいなく、実は日本人にとっては、
ここはしっかり歴史を紐解いて学びなおす必要があるところなのです。

いまのマスコミの報道は、どうもこのあたりの大切なところの
説明とそれぞれの考えをしっかりできるだけの情報開示ができてない
ように感じます。
『民主党だから賛成だ』とか『民主党のくせに反対するな』とか、
『自民党だから反対だ』などというような短絡的な報道が多く、
「うーん」と考え込んでしまいます。
本当は、かなりの議論が国会でも地方でもあってしかるべき
問題なのです。これは。
賛成を唱える人たちの、成立後の国際関係のなかでの
「連立方程式」やその他の正当性を聞きたいし、
反対を唱える人たちの、理屈もわかるだけに、
(つまりはすでに地方参政権を在韓日本人永住者に与えている韓国で
対象となるのはせいぜい100人。対して日本の在日韓国人は数十万人。
これではおかしい。しかも2012年から在日韓国人には韓国の国政選挙権が
与えられることが決まっていて、国会は韓国、地方は日本というように
おかしなかたちになる。)
いまこそ”議論”が必要です。

自民党の政局利用の「地方から反対意見書をだせ」キャンペーンも
いかがなものかと思いますが、
さて、静岡県はどうかというと
かつて「賛成意見書」をだしたとかで、及び腰のご様子。
・・・・

何事も議論は大切です。
また、ここに歴史認識問題や国際情勢、日本の今後のスタンスなどを
加味させれば、これは日本の未来を切り拓く議論になるはずなので。
繰り返しますが、ただ単に「地方参政権」を付与するかどうか、ではなく
世界の中での日本、アジアのなかでの日本を考えるときであります。

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