安重根記念館問題と日韓関係について

ハーグで中韓首脳が会談し、歴史問題における反日共闘を確認したことはご承知の通り。
また、中国の習金平主席はドイツでわざわざ『南京大虐殺があった』と強調し
日本政府として中国に抗議をおこなうという事態になっています。

こうまでされると”そこまで日本が憎いのか”と、
反中、反韓感情が湧き上るのは当然の流れながら、
ここは踏みとどまって大人の対応をするのが”誇り高い日本”のあるべき姿だと思います。

そのためには、もう一度この対立の構図の背景を整理しなければなりませんが、
その対立構造の原点を象徴するものとして安重根をとりあげて少し論じます。
先ごろ中国が韓国に協力してハルビンに安重根記念館を設立しました。
日本にとっては、日本開明期の代表的な政治家である伊藤博文を暗殺した
犯罪者の記念館をつくるなど論外です。
でも、韓国にとっては植民地支配時代の自由の戦士とされています。

この認識の違いを、
アメリカ外交問題評議会シニアフェロー朝鮮半島担当スコット・スナイダーが
フォーリンアフェアーズレポートで非常にわかりやすく解説されていますので、
以下引用させていただきます。
『・・・この60年で韓国は近代化と民主化を見事に成し遂げたが、20世紀初頭の
40年間にわたって耐え忍ばざるをえなかった日本による植民地支配の記憶が、
韓国の国家アイデンティティの中枢にいまも位置づけられている。
日本の支配下で服従を強いられた歴史的経験ゆえに、韓国のアイデンティティは
長く反日という枠組みで規定されている。
 日本も被害者意識をもっている。第二次世界大戦における敗戦と原爆投下、
そして東京裁判に代表される大戦時の行動に関する戦後の解釈をめぐって
差別されてきたと考えている。こうした自画像が日本人のアイデンティティを複雑にし、
侵略者として自らを認識できなくなっている。さらに、150年前の脱亜論ゆえに
日本は歴史的、文化的なフェンスを築き、日本と韓国は違うという意識をもっている。
 こうした解釈が重なり合うことで政治が動き、自らが好む歴史的解釈が強化され、
領土問題への対応は硬直化してゆく。そして皮肉にも、力国の数多くの同質性が
ことされに違いを際立たせ、競争心があおられ、両国の違いにばかり目をむかせてしまう』

・・・なるほど、第三国からするとそのように客観的にみられているのか、と感じませんか。

やはり、日本が大人の対応をして、
日本から韓国に歩み寄る必要があるかな、と感じます。
東アジア地域の平和を維持してゆくことと、
共通する価値や利益をひとつひとつ確認してゆくことが大切です。
クリミアにおける欧米とロシアの対立の構図同様、
東アジアにおける対立をここで勃発させることは、
北朝鮮という危険要素をはらむ地域だけに得策ではありません。

私は、日本の近現代史を勉強するなかで、
自虐史観については大いに異を唱え、日本としての主張をしたいと考える者ではありますが、
それでもなお、ここは世界のなかでの現代国家日本を考える中では
現在の日韓関係については大人の外交をすべきだと考えています。
国家間の外交関係は個人的な主観ですべきものではありません。
世界がどう見ているのか。
世界で日本を理解してもらうためにはなにを主張し、どう組み立てゆくのか。
それが外交です。

新しい日韓関係と未来志向の関係を築くことが今こそ必要とされています。
安倍総理の今後の動向と、両政府が”大人の力量”をみせられるかどうかを
注視してゆきたいと思っています。

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