民主主義の硬直化

平成24年度予算等重要議案が議決され、2月議会が閉会しました。
ここまでは例年どおりの年度末議会ですが、今回はそうはいきません。

さて、問題は唯一否決となってしまったのが副知事の同意人事議案。
定数として3人と認められているのに、3人ではダメだとのこと。
まあその他諸々反対のご意見はあるようですが、
我々がご負託をいただいている県政へ悪影響を及ぼすことは
あってはならないと思っています。
この副知事人事が「政局」、
つまりは、政治的な権力闘争になってしまったことは
残念でなりません。
「正義」や「大義」が常に通るわけではないのが、
政治の世界の本当に嫌なところです。
国政でうんざりするくらい見てきた光景が再現されたことに
むなしさを覚えるとともに、硬直化する民主主義の姿を
ここでも見た気がします。

選挙で選ばれるのは、それぞれの地域の有権者のみなさまが
渾身の一票を投じていただき選ばれてくるのですから
我々は自覚と信念を持たなければなりませんが、
これに”縛り”をかけてくるのがまたしても中央政党の論理です。
これって、もはや時代のニーズにあっていない!
と、みんなわかっていながら、結局その呪縛にとらえられている。
それが現在日本の民主主義の硬直化です。

今回の賛否を問う投票も、きれいに党派の縛りの通りとなりました。

現場本位の多種多様な議論が交わされ、
そのうえで県民本位の、しかも未来志向の政治が
オープンに展開される静岡県政をつくるために
地道でも少しずつ前に進めるよう、がんばってゆこうと思っています。

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