豪雨と川とのつきあいかた

今日の静岡県、もとい、浜松は一日晴れでした。
もともと静岡県は東西に広いので東中西部で
天気の違うことはよくあることですが、
静岡に限らず「県」というくくりで語れないほど
最近の天気、とくに雨は局地的になってきています。

昨日今日の隣県愛知県と神奈川県の豪雨はものすごいものでした。
岡崎市に降った1時間あたり146ミリの雨量は、
日本の観測史上7番目の豪雨だったそうです。

最近の気候変動で、
(・・あえて、「気候変動」と書くことにします。
なんだか最近の気候の有様は、「異常気象だ」と
決めつけられないくらい普遍化してきてしまっていますからね)
日本は確実に亜熱帯化してきており、
「スコール」のような局地的な豪雨や、
局地的な高温化、少雨乾燥、突風や竜巻などの現象が
観測されるようになりました。

また、人間の住む環境も変化をしてしまい、
川の上流部では、山を保全し、山の保水能力を守り、
川を豊かにし、川とともに生き守る人たちが
激減をせざる得ない状況に追い込まれ、
川の中流域では、先人の知恵である自然の摂理を活かした
「霞堤(かすみてい)」が各地に設けられていたのもかかわらず、
それを無視し、一体型の堤防を築いて、
危険地帯に平気で住居をつくる、
本来農業に最適であった土地に住居や工場をつくる、
というような、「人間のおごり」が、
現在の自然の猛威の前になすすべもなく暴かれ始めたと
考えることもできると私は思います。

※「霞堤」
武田信玄が考案したとも言われていますが、
堤防を平たく一本に川に沿って作るのではなく、
川の流れにあわせて、何箇所かにわたって切れ目のある
堤防をつくりその切れ目には竹林を植える。
その竹林の裏側は田畑。
大雨の時にはその切れ目から水があふれるのですが、
竹林がろ過装置になって、ゴミや大木はせきとめ、
土と水のみを通すというしくみ。
これは、洪水の被害を最小限に止め、
しかも肥沃な土壌を農業地域にもたらすという
洪水を”自然の恵み”と考えた先人の知恵といえるような
日本の誇る治水の考え方であったと思います。

最近の都市河川の突発的な増水による被害報道を聞くたびに
そんなことを考えます。
ただコンクリートで固めるだけではなくて、
もっとその川や水、その土地の特性を知ることに立ち戻ること、
それが行政や我々政治家に求められている
この”気候変動”なのかもしれません。

なんにしろ、日本の土地利用のあり方については
検証と改善が必要です。
この非常にわかりやすい「川」に沿って上流~下流までの
トータルな考えかたや、堤防や土地利用を
簡単に記述しただけでも、「先人の知恵」を
おわかりいただけたと思います。

「水」と「土地」。
日本人だけではなく、人間にとってとても重要なテーマで
あることは今も昔もかわりません。
しっかり取り組んでいかなければなりませんね。
また、ものごとを広域的に、トータルに考えること、
とても大切です。
自然からは教えられることばかりです。
人は自然と共生するという原点をもう一度
しっかりと確認しなければならないと私は考えています。

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