「県都静岡」構想

昨日、いわゆる「大阪都構想」の住民投票で、
僅差ながら「大阪都」が否決されたことはみなさまご承知のとおりです。

それをうけて、本日川勝知事がコメントをだしましたが
これが注目すべき内容ですのでご紹介しておきます。

『大阪の結果はどうあれ、二重行政の問題は大阪だけでなく日本の各地に残っている。
静岡県もまた然り。とくに二つの政令市と県との関係性について私見をご披瀝したい。

人口70万人を下回ればもはや政令指定都市としての力を発揮できるとは考えづらい。
そこで静岡市を、静岡県の直轄地として県都として運営したらどうか。
そうすれば、非生産的な縄張り争いや”県庁があるから静岡市だけ得をしている”というような
ねたみやっかみもなくなる。さらには議員および職員の削減にもつながる。
市長は、副知事なりが兼任すればよいことである。それによって無益な摩擦もなくなり、
都市としての一体経営ができるようになる。

一方で浜松市は、独立心旺盛で「特別自治市」をめざす気概ももっている。
県としておおいにこれを応援し、権限・財源のさらなる移譲や、側面的支援をしてゆく。
三遠南信構想のさらなる進展にも未来への道が拓けるはずだ。ぜひ独立をめざすべきである』

川勝プランの概略はざっとこんなかんじでしたが、
大いに賛同をしたいと感じています。

浜松市選出の私からすると、やはり静岡市は甘いところがあると言わざるをえません。
県庁があるとないとではかくもちがうのか、という実感は、県議にしていただいた
この8年間でいやというほど感じています。
一方で、なにかにつけ、静岡市のみなさまとさまざまお話しても一向に理解は進まず
やはり静岡市はそのあたりがまったくわかっていないのだな、
と、「持てる者と持たざる者」の格差を痛感せざるをえませんでしたので、
この川勝知事の「県都静岡構想」には納得できます。

もちろん、法律の縛りがありますので実現させることはカンタンではありませんが、
「大阪都構想」よりは、現実的でかつ地方の実情にあったスタイルだと感じますので
今後、精力的に研究をしてみたいと思っています。

橋下氏が引退を表明した今、次の地方主権論の主役は川勝平太かもしれませんよ。
ぜひ、今後の動向にご注目くださいね!

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