喪主としての祖父のお葬式が終わりました。
各方面から、また大勢のかたの弔意、ご厚志を頂戴しました。
本当にありがとうございました。この場を通しても御礼申し上げます。
浜松地方は禅宗の臨済宗と曹洞宗が多く、
いまだに、葬儀の際の役割がさまざまあって、
長寿の死者の場合は「花篭」という紅白の篭に小銭を入れて
それを振って参列者に「長寿の福」を分ける、というしきたりが
あったり、野辺送りの葬列の役割はしっかり発表されます。
これは形式上読み上げだけが多くなりましたが、
実際にきちんと葬列を組んでお寺に向かう地域もあります。
そんなふうに、お葬式を大切にしている地域です。
お葬式を喪主としてさせていただいて、
家族、親族のありがたさをあらためて感じました。
また、浜松地方ではご近所のみなさまと「隣家づきあい」
という制度があり、ここでも「隣家」のみなさまのありがたさを
あらためて認識し、「ご近所の力」の大きさが心にしみました。
人が死んでいくとき、
人は一人では生きられない、人は助け合わなければいけない、
人は心でつながっているんだ、人はあたたかい、・・・
そんなたくさんの大切なことを、この世に残る人々に
伝えてゆくんだなあ、ということを実感しつつ、
その「受け渡し」の儀式としての「お葬式」という時間の
重要さを知ったこの数日間でした。
最後の最後まで祖父には教えられることばかりでした。
おじいちゃん、ほんとうにありがとう。
どうか安らかにお眠りください。
合掌