弁護士・司法書士などの有志のみなさんが主催して
浜松でも「派遣村・トドムンド」が本日と明日開設されています。
「トドムンド」とは、ポルトガル語で「みんな」という
意味だそうです。外国人労働者が多い浜松だけに
このネーミングでの派遣村を設置いただいたようです。
主催者から「相談者の生の声に接すべき」と、
ご案内をいただいたので、
”現場を知らねば政治はできぬ”主義の私としては
時間をやりくりして短時間ですが「村」にいってきました。
・・・ただし、できたことといえば
「主催者やスタッフさんにお話をお伺いすること」と
「募金」しかできませんでしたが・・・
「村」には、多くのボランティアスタッフのみなさんがおいでになり
本当に敬意をもって”入村”させていただきましたが、
私がお伺いした15時すぎはすでに”波”がすぎたあとで
あったようで、随時更新される記録ボードによると
「スタッフ174名。相談者78名。うち生活保護申請者41名。」
(最終的には本日の相談者は108名だったとの報道あり)
という状況で、相談テントも相談者がいないところも多く、
無料で配られる食料や生活必需品のコーナーも手持ち無沙汰の様子。
肝心の”相談者の声”については、やはりプライバシーの問題があり、
直接伺うことはできなかったものの、”村長”であられる
榛葉隆雄さんのお話はお伺いすることができました。
細かい内容については、主催者のご意向に反してしまったり、
うがった寸評になってはいけませんのでここには書きませんが、
いくつかの問題提起をいただきましたので、微力でも今後の改善に
関係各所とも相談しながら努めてまいりたいと思っています。
また、今日は日曜日にもかかわらず、この「派遣村」にいらした
相談者のうち、そのまま市役所に紹介すべき事項に対応するために
浜松市役所に相談窓口の開庁を求めたところ、市役所もそれに
応じて本日窓口を開庁していたことはすばらしいことですし、
福祉事務所も居宅の確保に努力をされていたようで、
この「危機」に対して行政も、対応力と連携力がでてきていることも
事実であり、敬意を表したいと思います。
ただ、”村長”のお話のなかには、まだまだ問題が山積していることを
ひしひしと感じることができました。
また後日、この村で発見したり感じられた問題点や対策等々を
お聞きできますようにお願いをして退出してまいりました。
トドムンドには、マスコミをはじめ行政関係者も訪れていたようです。
私もそうですが、一部分だけ切り取り”理解したつもり”に
ならないよう、みんなで”この問題の本質”をしっかりと把握し
トータルな対応ができる体制づくりにしっかりと努めてゆきたいと
感じた今日の訪問となりました。
榛葉村長さんはじめ、スタッフ関係者のみなさんにこころからの
敬意を表したいと思いますし、明日も良い相談活動ができますよう
お祈りいたしております。