早朝。真夏でもとても気持ちの良い時間帯です。
最近5時起きの長男と仕事前の時間を共有することにしています。
きょうは、幼稚園の夏休みの宿題でもある竹馬づくりです。
6時台でも強烈に照りつける日差しを避けて
桜の木の下で作業をしていると、我々の前にポトリと毛虫が
おちてきました。
「あ、パパ毛虫がおちてきたよ」
「ふんじゃっていいよ」
と私が言うと、じっと毛虫を見ていた長男はしばし沈黙。
「だめだよ。生きているもん。
それにお外にいる虫は自由なんだもん!」
そう叫んだ長男の強いまなざしに射すくめられながら、
「ごめんごめん。生きているもんね。それに確かに“自由”なんだし」
と答えつつ、動く毛虫の姿にお詫びの目配せをした私です。
命の大切さは折に触れ教えてきたつもりでしたが、
「自由」という言葉がとびだしたことにはびっくりしつつ
このところ、なんとこどもたちに教えられることの多いものか、
と、つくづく思う夏の朝でした。