アメリカの人気歌手マドンナ。
マドンナには私たちの世代にとっては「青春」を感じ、
今なお一線で活躍していることに、「われわれもがんばんなきゃ」と
思わせる彼女である。
そのマドンナのマラウイの子どもとの「養子縁組」問題で
世界で論争が起きている。
「マラウイ」は正式名称は「マラウイ共和国」。
アフリカ南部内陸部にある国土11万8千km。
わかりやすくいうと、北海道と九州を足した面積。
うち九州程度の面積を巨大な「マラウイ湖」が占める。
主要産業は農業。そして世界遺産の「マラウイ国立公園」と
「マラウイ湖」の観光などが国家財源。
しかしながら「最貧国指定」をうける貧しい国家である。
首都はリロングウェ。
(国名・首都当てクイズをえらそうに幼稚園児の長男に吹っかける(笑)
私も知りませんでした・・・反省)
また、外務省の「海外安全ホームページ」の渡航情報によると
マラリア、エイズなどの感染症の蔓延、経済の低迷による
失業者により治安状況の悪化が報じられ「危険度」が高くなっている。
この国に、マドンナは「孤児支援組織」を立ち上げ、
300万ドルの寄附をし、積極的なかかわりを表明したばかりだった。
そこに今回の「養子縁組」。
養子縁組について法的な整備も不十分なこともあって
賛否両論がうずまいているわけですが、
私は、マドンナに心からの賛同を送りたい。
なぜなら、
私自身も含めて、豊かな日本で暮らすどれだけの人間が
マラウイの、アフリカの、厳しい現実を認識していたのか?
それを世界の人々に「気付かせ」「目を向けさせた」ことだけでも
マドンナの行為の意義は十分あったのではないかと感じます。
芸能人や有名人であるということは、
そのポジションが持つ「社会的影響力」「波及力」というものを
そのポジションにいるものは、きちんと理解し自覚を持って
行動や発言をしてゆかねばならないと思う。
それがいわば「ノブレスオブリージュ」でもあり、
これからの「共生」を選択しないかぎり世界が滅亡してしまうであろう
地球市民の「心得」でもあるのだと私は思っている。
だからこそ、今回のマドンナの「世界に投げかけたコト」は
彼女の「ノブレスオブリージュ」を見た思いがします。
日本の政治家もこの自覚は持ちたいものです。
・・・もちろん自分自身にも言い聞かせつつ、この文章を〆ます。