”シンガポールの建国の父”リー・クアンユー氏が逝去。
こころからご冥福をお祈りしたいと思います。
私の大学の卒業論文は「アジアNICS」。
その時に、非常に感銘を受けたのがリー・クワンユー氏その人でした。
当時は、ゴー・チェクトンに首相の座を譲ったばかりで、
「カリスマ」の偉業の重さと、シンガポールの将来について
興味深く研究し、担当教授とさまざまな議論をしたことを覚えています。
当時も今も寸部も揺るがないのは、今日のシンガポールの発展は
シンガポールという国の地政学上の優越性を前提にした、
人材育成や人材の輸入、「水」をどのようにして手に入れるかの研究など、
リー・クアンユーの持つ先見性と大局観によるものであると確信できます。
私の稚拙な卒業論文ではありましたが、
彼の研究をできたこと、彼と共に伸び行くシンガポールを知ることができたこと、
また同時に、比較対象として台湾、韓国、香港という国や地域を深く理解できたことに
今現在の私のアジア観の基本が叩き込まれたなあと感謝をしています。
それだけに、心からの敬意と親愛をもって、
あらためて、心からのご冥福をお祈りいたしたいと思います。