3 地域資源を活かすふじのくに芸術回廊の提案について
(1)学芸員等の専門知識の活用制度
【質問要旨】
県立美術館の学芸員等の専門家が、県内の美術館、博物館、
個人の美術品収集家などを巡回し、美術品の調査や保存に関する
アドバイスを行うとともに、県内の“お宝”の把握を進め、
共同企画展や貸借を活発化することにより、
各種美術品や芸術等をより広く紹介することができ、
「ふじのくに芸術回廊」の深化につながると考えるが、
アドバイザー制度設置の必要性について所見を伺う。
【文化・観光部長答弁】
県立美術館では、本県ゆかりの芸術家の作品を収集方針の一つに掲げて、
西洋画や日本画など各分野の専門家である学芸員が、
調査研究に携わるとともに、県民の皆様からの依頼を受けて、
県内の貴重な美術品の調査や相談に応じております。
また、県内各地の美術館・博物館には、
保存管理方法の助言や美術品に関する情報交換を行うとともに、
県立美術館の豊富なコレクションを活かして、
県内外の美術館との間で年間約400点の作品の貸借を行うなど、
県民の皆様の鑑賞機会の充実に努めているところであります。
今後は、アドバイザーの設置など、専門知識の活用方法について
検討するとともに、地域に埋もれた美術品等の発掘を進めるため、
これまで以上に学芸員が自らの足で情報収集に努めるほか、
県内の美術館や博物館と連携した展覧会の開催にも力を注いでまいります。
美術品や民俗芸能など幅広い分野で文化資源を発掘し、
その価値を分かりやすく紹介していくことにより、
「ふじのくに芸術回廊」の深化を図ってまいります。