『男性は恋愛をすると、なかなかその想いを捨て切れなくて
(PCにおける)ファイルをひとつひとつ丁寧に作って保存しておきますが、
女性はひとつのファイルにどんどん上書き保存してゆく』
う~ん、そのとおりっ!
って言いたくなるひとが男女とも多いのでは(笑)
・・これは、先日理系大学院卒の若い友人が(独身男性)が、
展開した恋愛観から引用させていただきました。
まあ、ここで恋愛論をさらに掘り下げるのも面白いのですが(笑)
今日は引用のみとさせていただいて、本題は政治観です。
京都大学の佐伯啓思先生の論文で、
今の日本政治の停滞は「怨恨感情(ルサンチマン)の政治」を
やっているから「否の連鎖」になってしまって結局は
何も決まらない政治になってしまっていると論じておられました。
『アイツはキライだ』『アイツのオヤジに恨みがある』
『アイツらの言っていることは正しいが党派が違うからダメだ』
『アイツらは利権を永年独占してきたから正否はどうあれとにかくつぶしてやれ』
・・・などと、永田町をはじめとする政治の世界の怨恨は枚挙の暇がありません。
でも佐伯先生ご指摘のとおり、
これでは何も決まりませんし、政治は前に進みません。
ただし「なにもかも破壊する」というのも決して利口なやりかたではありません。
皆が冷静に慎重に「未来のために何が必要で、何が不必要か」を議論検討し、
「自分のために」ではなく「みんなのために、未来のために」と考えねば
ならないのが今日の政治のおかれた状況だと感じています。
政治家も今こそ怨恨や恩讐を超えて、
未来志向で「上書き保存」思考をしなければなりませんね。