オバマ政権がスタートして2週間。
世界不況からの脱却の期待が大きいですが
動きが出てくるのはまだしばらくかかるでしょう。
すこしこちらは長い目でみてゆきましょう。
さて、その一方で世界の外交は動き始めています。
北朝鮮はさっそく”お手並み拝見”とばかり
韓国との「南北合意」の無効化を宣言したり
テポドンミサイルの発射実験に動き出したりと
挑発を始めました。
ロシアも「強いロシア」の復活を目論む強気の外交が
目立ちますし、EUもなんとなくまとまりがでてきています。
また、先週のダボス会議では、
イスラエルのガザ地区攻撃を巡って
各国の激しい応酬が繰り広げられました。
オバマ・アメリカにとっては、この対イスラム諸国、
アラブ各国とのつきあいかたが、とても重要かつ繊細なもの
になってくることを感じさせるダボス会議でありました。
サミュエル・ハンチントンの『文明の衝突』を
もう一度読み返す必要を感じる世界情勢ですね。
その『文明の衝突』では、世界の7つの文明のひとつに
日本は「孤立文明」として敬意をもって取り上げられていました。
ハンチントンは、確か「日本は中国との関係が深くなる
可能性が高いのでアメリカとしては注意しろ」
というような論調の記述があったと記憶していますが、
さて、オバマ・アメリカの最初の使者として
ヒラリークリントンがやってきます。
・・・大丈夫でしょうかねえ、日本政府は。
違う意味での「孤立」を深めるような感覚を持ってしまう
今日この頃の国会ですね。