日米首脳会談を受けて、早速中国が反応しました。
『大隈水道を中国海軍艦船が通過。異例のコト』
という報道がありましたが、これは中国の無言の圧力ともいえる
メッセージなのでしょう。
ちょっと言葉では説明しづらいのですが、
アジアの海洋戦略を語るときに(特に軍事上)
『第1次列島線』『第2次列島線』という言葉がでてきます。
『第1次列島線』とは、「九州」を基点に南へ「奄美諸島」「琉球諸島」
「先島諸島」を経て、「台湾」「フィリピン」「インドネシア・ボルネオ島」
に至る島々を結ぶかたちで引かれる線で、アメリカ側から言うと、
軍事上中国海軍をこの列島線内に封じ込めるのが重要な戦略であり、
中国側からすると、この列島線内の権益を守ることが重要な戦略でありました。
ところが、最近この列島線戦略に微妙な変化が生じており、
アメリカの防衛ラインが『第2次列島線』に後退したとの見方もあります。
これは、中国の戦力の充実でミサイルの射程距離や海軍力の増強がなされ、
後退を余儀なくされている側面もあります。
ちなみに『第2次列島線』とは、
「伊豆半島」を基点に、「伊豆諸島」「小笠原諸島」から
「マリアナ諸島」「パラオ諸島」そして「ニューギニア島」に至るラインです。
冒頭に書いたとおり、
”中国の圧力”というのは、
この『第1次列島線』の、いわば”喉もと”である大隈半島をかすめて
”いつでもカンタンに第一列島線などは突破できるんだぞ”
という、このタイミングで即冷水を浴びせてくる圧力に他なりません。
私たちは、報道がなされていないだけで
日本は想像以上に厳しい立場に立たされているということを
思い知らなければなりません。
しっかりしてくれないと、国会議員のみなさん!
党利党略で政争や政局を永田町でやってる時ではないですよ!!
と、全員の国会議員に言いたいのは私だけではないはずです。