2月議会の合間ではありますが、
天竜川流域県議5名による佐久間ダムの視察が行われました。
佐久間ダムは日本最初のダムであると同時に、
現在国策としての「天竜川流域ダム再編事業」が
スタートしています。
略して「天ダム再編事業」。
これは、ダムに蓄積・沈殿された土砂により
ダムの治水機能の低下がみられることへの危機感への
対応であり、また同時に川が海に押し流すべき土砂が
ダムで止まってしまうことで、海浜がやせていく問題への
対応でもあります。
天竜川の静岡県にあるダムは3つ。
佐久間ダム、秋葉ダム、そして船明(ふなぎら)ダムです。
このうち船明ダムは、開閉式なので土砂を大水のときに
一気に流すこともできますが、佐久間、秋葉は重力式ダムであり、
ダム内にたまった土砂は浚渫するしか方法はありません。
そこで、佐久間ダムで現在検討されているのは
ダム湖の途中にトンネルを掘って、下流の天竜川に
バイバスとして土砂を押し流す方法です。
今、佐久間ダムは満水時の3割程度まで水抜きをして
湖底の状況を調査したり、土砂が堆積した場所から河川本流へ
土砂を移動する工事などが行われています。
それを、視察にいったわけです。
たい砂の量は想像をはるかに超えるものであり、
ダムのえん堤から約30キロ上流まで半日がかりで
さかのぼり、実際に普段は川底となっている場所にも
降りてゆきましたが、広大なたい砂が広がり、
テレビで見る月面の映像を彷彿とさせる状態でありました。
自然の力の大きさをあらためて感じました。
この事業の意義を思い知る視察でありました。
非常に有意義でした。
ご案内いただいた
電源開発佐久間電力所の沼田所長さんはじめ
所員のみなさまにこの場をお借りして
御礼申し上げます。