秋の全国交通安全運動週間が始まりました。
私も昨日朝の出陣式と街頭活動に参加してまいりました。
今回はこのところ続発している「飲酒運転撲滅」を重点運動に
しているのが特徴ですが、「飲酒運転」は言語道断の行為であり、
それを特に呼びかけねばならない今日のモラルのなさに、
哀しい気持ちになりました。
昨夜、それに追い討ちをかけるようなことがありました。
お酒の入る会合に出席後、代行運転をお願いしたところ、
いつもより待ち時間が長く、「なんでだろ?」と、
帰りの車中運転手さんと話した驚愕の内容です。
「交通安全運動がはじまったから今日は代行運転で帰るよ、
というお客さんが多くてね」と苦りきった表情で話す運転手さん。
「今週だけ飲みに行くのを控えたり、店によっては今週だけは
代行運転使ってくれ、なんて言うところもあるようですよ」
と続き、「携帯電話が普遍化したせいか、検問情報もすぐ流れて
全国的に検問での検挙率も低下しているようですよ」と
堰を切ったようにドライバーの不心得の実態が
運転手さんの口から飛び出してきました。
確かに、先週12日~18日までおこなわれていた
飲酒運転取締り強化週間の摘発状況によると、
のべ4383人が摘発されたそうだが、
単純にこれを1日あたりにすると、
1日あたり626人が摘発されたことになり、
さらに単純に47都道府県数で割ると、
1都道府県あたり1日13人しか摘発してないことになる。
この同じ一週間での飲酒運転による事故は98件もあり、
先ほど同様単純計算すると、
1日あたり14件、1都道府県あたり1日0,2件となる。
事故を起こすもの氷山の一角であり、
飲酒運転をする不心得者で摘発を逃れている者に至っては
この数字からしてかなりの数に登るとみていいだろう。
これらの抜本的な解決策は、
「飲酒運転をするドライバーを撲滅する」ことを
忠実に実行すれば良いだけなのだから、
「飲酒運転は重大犯罪」として莫大な罰金と実刑、
そして免許取上げをすることが一番の近道であろう。
法的な見地からの異論・反論は当然あるだろうが、
今後高齢化率が世界一のスピードで進行し、
ますます交通弱者の増大が確定している日本だけに、
このくらいの思い切った政策や法改正が必要だと私は考えます。
また、政治家として実践しなければいけないコトが
悲しいかな発見されてしまいました。
現場の実情をキチンと反映した政策を実施できる政治家に
なんとしてもならねばと決意を新たにする
全国交通安全週間です。
みなさんも、くれぐれも飲酒運転はダメですよ!