早朝出発で、本来二軒小屋から6時間かかる登山道をショートカット。(笑)
標高2400Mにある「千枚小屋」までの荷揚げ用のリフトのある場所まで
ジープで連れて行ってもらい、標高2000Mからの登山となりました。
それでも800Mの急な登山道を登るのに約3時間。
その800Mを登るうちに植生の変化はめまぐるしく、
コケやキノコ類が多い湿った針葉樹の森林から、
だんだんと低木の森林に変わり、その低木の森林が紅葉し始め
お花畑が出現し(残念ながら花は寒さで枯れてましたが)
最後は「植生限界」に達して、荒涼たる岩場むき出しの登山道が
ジグザグと頂上にむかって延びてゆく風景に変わります。
憂慮すべきは、この「植生限界」も年々高度が上昇しているとのこと。
地球温暖化が如実に感じられる場所でもありました。
登るにつれ空気も薄くなることを実感しつつ、
呼吸を整え整え登る。
ただ、我々には自然からの最高のプレゼントがありました。
1800Mくらいにかかる一面の雲海と抜けるような青空という
美しいコントラスト。そして、その雲海から抜きん出るようにそびえる
富士山を正面に眺めることができる最高のシュチュエーション。
昨日までは雨模様だったにもかかわらず、
さすがは“10月10日晴れの特異日”。
2880Mを極めた者でないと味わえない最高の景観と爽快感を
満喫することができました。
2880Mの千枚岳から見る赤石山塊は美しく、ここが
静岡県のそして日本の大きな財産なんだと実感をす視察となりました。
・・ただし、これが雨だったら非常に過酷な視察であったと
書いていたかもしれません。ホントに、「政治家は体力」ですね。
追伸
69歳という年齢を感じさせず、2880Mを征服された
同僚議員である千石貞幸議員に、心より敬意を表します。