5日に佐久間町の原田橋崩落現場を川勝知事に同行して視察いたしました。
熊谷弘先生の秘書として通い詰めた佐久間町。
個人的な思い入れもあり、地域ぐるみでお世話になったと感じています。
常々なにかご恩返しができれば、微力ですが力を尽くしたいと思っている北遠地域です。
ゆえに、かつて知りたる原田橋周辺でありましたが、
西側の山体の崩落は予想以上に激しく驚愕しました。
事故のすさまじさを実感するとともに、あらためてお亡くなりになられた
お二人の浜松市職員のご冥福を心よりお祈りいたしました。
さて、その後川勝知事と佐久間町の自治会役員、NPO団体のみなさまとの
意見交換会がありました。私も傍聴をさせていただきました。
そこで知事から、平成24年に原田橋のワイヤが切れた際の
県の対応とそれに対する浜松市の対応についての報告がなされました。
当時、浜松市が『静岡県管理時代が悪かった』といかにも県を悪者にして
非難をいただいたのを鮮明に覚えています。
ゆえに、現地を知る私もお手伝いをして、
川勝知事や当時国交省から出向されていた副知事が先頭に立って
国ともさまざまな協議をして、それぞれの案を浜松市にお示ししたことも覚えています。
県としてお示しした案は、地元の皆様の意向も十分に容れたものだったと感じています。
・・・が、選ばれたのは「予算的な理由」を優先しての「現橋のすぐ横」でした。
これ以上、多くを語るつもりはありませんが、
今回視察をして、建設中の新橋はもう使えないだろうということは確信できました。
結果、安全性や現場の声を無視して時間とお金を無駄にすることになりましたね。
なにか問題が起きたら、他者のせいにするよりも
まずは問題に正面から向き合い、これからできること、すべきことを模索すべきです。
未来志向で、関係者やできるだけ多くのみなさまに当事者意識をもってかかわっていただくこと。
そういうスタンスでないと、問題は解決しないと私は思っています。
現状を冷静に見て、個人的見解を申し上げると、
浜松市は天竜区を軽視し、場合によっては重荷扱いをすることをしてはいけない。
よっほど静岡県のほうが、はからずも弱い立場に陥った地域や人たちの気持ちを
理解できていると、かねがね感じてきました。
行革が大切なのはよくわかります。
行革は痛みが伴うものだから、一番その直撃を受ける地域には
きっちり現場にはいって事前説明をし、議論をし、現場の納得を得るべきだ。
浜松市は、今回を良い教訓にして市民本位の、弱者の立場に立った行政に戻ってほしいと、
改めて感じる原田橋の視察でした。
私も浜松市民のひとりとして、できることを全力でしたいと思っています。