和歌山県の過疎対策施策の視察と和歌山電鉄視察のご報告です。
今年私は県議会の過疎対策特別委員会の委員ですが、
過疎というのは、時代の流れのなかで生じてきた現象でもあるので、
これに逆行するのはなかなか大変なことであることはご承知のとおりです。
でも、過疎地域に住んでいただいているということは
実は有形無形の功績がたくさんあるのです。
だからこそなんとかしなければならない。
ゆえに知恵を絞る、それが責務です。
そこで、特別委員会の視察とは別に
(特別委員会としては9月に鹿児島に行きます)
過疎施策先進県でもある和歌山県に和歌山電鉄の視察と兼ねて
勉強にいってきました。
・・個人的には、モンゴルが急遽入ったので
かなりキツイことになりましたが(苦笑)
さて本題です。
和歌山県の過疎施策は、以下の2本柱です。
①わかやま版過疎集落支援総合対策
②わかやま版田舎暮らし支援事業
①は、過疎集落のいくつかを束ねて、昭和の大合併前の集落や
旧中学校区ごとに「生活圏」として位置づけ、その「生活圏」ごとに
「寄合会」を設置し、生活者である居住者自身の代表に行政も入って
知恵を出し合い議論をする場を作ります。
これで、「行政まかせ」「カタチどおりの施策」からの脱却と
「生活者自身の自主性」を引き出すことが狙いです。
この8月からスタートしたばかりですが、結局”場の力”がなければ
過疎の問題というのは好転しないわけで、これは施策として
ひとつの答えだと、事前調査したときから思っていましたが
実際担当者と議論してみて、やはりそうだと私は感じています。
今後もウォッチを続けさせていただきたいと思っています。
②ですが、こちらも和歌山は先進県です。
平成18年からの5年間の実績で150世帯294人の移住を成立させている
施策を詳しく勉強してきました。
体験のための短期滞在施設が8市町で24世帯分も用意されており、
若い世帯が移住のために大きなハードルとなる仕事についても
研修制度や雇用促進施策なども工夫されており、とても参考になりました。
これらをもう少し研究して、静岡県型にできるよう特別委員会でも
濃密な議論をしてゆきたいと思っています。