『地震イツモノート』という本があります。
(ポプラ文庫 560円 うち40円は東日本大震災被災者支援で寄付)
この本は阪神・淡路大震災の経験からの、
防災の知恵と工夫をまとめた本ですが、
基本は「キモチの防災」だということが
この本のあちこちから感じられます。
「地震がおきた瞬間」「地震とその直後」「救援活動」
「非難生活」「地震が教えてくれる未来」と、
時系列的にまとめてありますが、非常に説得力があります。
地震のおきた瞬間=「何もできない。」と知っておくこと。
「訓練のような理想の対応なんて、できない!」
と、そこからはじまり、よく考えると当たり前のことだけど、
なかなかできていないことが、丁寧に説明されています。
たとえば、「家具は倒れる」「ガラスは割れる」「デンキはつかない」
究極は「建物が倒壊したらどんな防災グッズも役にたたない」。
阪神・淡路の実体験に基づいて、多くの被災者のみなさんの
生々しいインタビューも織り交ぜながらの一冊です。
この本に限ったことではありませんが、
この機会にぜひご家族でもう一度防災について話し合い、
おひとりおひとりが「キモチの防災力」をつけていただくことを
お願いしておきたいと思います。
”ひとりひとり”のキモチが大切です。