世界の基軸通貨といえば「アメリカ・ドル」であった。
でも今、この機軸通貨の地位が揺らいでいる。
バラク・オバマ次期大統領の各分野での政策は大変興味深いし、
私なりにいろいろ考察を与えてみたいとは思っていますが、
まずはこの「基軸通貨再生策」にどのように取り組むのか
大注目です。
世界の基軸通貨であること、というのは
まさにその国にとって「お宝」だ。
つまりわかりやすく言うと「基軸通貨国家アメリカ」は、
生産と消費がつりあわない、つまりは債務超過になっても、
その債務は、外国の債権者が喜んでアメリカ・ドルを受け入れ、
そのドルを再度アメリカに投資して戻し、
アメリカの債務を埋め合わせる。という、
打出の小槌のような魔法を持っていることである。
かつて、アメリカ・ドルがこの地位を手に入れるために
なにをしたかというと、「金本位制ーブレトンウッズ体制」だ。
”アメリカ・ドル35ドルと1オンスの金がいつでも交換できる”
というシステムだ。
第2次大戦後の世界の混乱期にアメリカが打ち出した
この政策で、アメリカ・ドルは一気に基軸通貨の地位を
手に入れたのだ。
その後、ニクソン大統領によってブレトンウッズ体制は
終止符が打たれたが、ドルはここで培った信用を守り続け
今日まで基軸通貨という打出の小槌を守ってきた。
しかし、このところのサブプライムローン問題などが
発端となった世界金融不安により、
その地位が揺らぎ始めている。
さて、バラク・オバマ次期大統領はこの問題にどう取り組むのか。
「第2ブレトンウッズ体制」を発動しドルの地位を取り戻すのか、
それとも無策に終始し、基軸通貨の地位を他に譲り渡すのか。
日本やEUにも
大きなチャンスがめぐってくるかもしれない局面が
訪れようとしているゾ、私にはそう思えてならない
今日この頃です。
どちらにしろ、目が離せない通貨政策です。
・・・だいじょうぶかなあ、麻生さんは・・・・
さすがに「基軸通貨」は
”ふりがな”ふらなくても読めるとは思いますが(笑)