稲田防衛庁長官が靖国神社参拝。
ひとことでいうと「外交センス」のなさを痛感します。
私も個人的には靖国神社に参拝しますし、
こころから靖国神社に眠る祖国のために命を捧げられた英霊に敬意と感謝を持ち、
恒久平和と不戦の誓いを捧げるひとりの日本人ではあります。
ゆえに、稲田大臣の心情は察して余りあるものがありますが、
「現職の防衛大臣」という公職がある場合、これは大局観をもっての
判断が必要となってきます。
アジア諸国からの反発は必然でしょうし、
せっかく歴史的な真珠湾慰霊を終えたばかりのアメリカにおいても
眉をひそめられることになるでしょう。
ポピュリズムが跋扈するようになってしまった世界において
日本だけでも、せめて世界の調和をつくってゆかないといけいないと
感じているだけに、その大局観をもてない政治家が防衛大臣であることに
失望と危機感を覚えるのは私だけではないでしょう。
稲田大臣。
なにとぞ、ご自身はひとりのただの愛国者ではなく、
世界のなかの日本という国の重要なポストにある大臣だというご自覚を。