多様な人材育成のための公立高校の特色化について(3)中高一貫校の増設提案

2 多様な人材育成のための公立高校の特色化について
 (3)中高一貫校の増設提案

質問要旨:
 現在、中高一貫校は、県内の東・中・西部に各1校しかないが、
時代の要請に応えて拡充が必要だと考える。
ただし、単に増やせばよいというわけではなく、はっきりした目的をもった導入で、
具体的には、2つの形を提案したい。
 第一に、郡部の教育の質の確保のために郡部エリアの高校の中高一貫化である。
例えば、佐久間高校と佐久間中学など、現在の「郡部・中山間地での連携型」の
進化形として、将来にわたって地域を守り支える人材や教育者の育成のための
中高一貫校化を提案する。
 そのひとつの方策として、例えば、今年鹿児島県が郡部の県立高校を改編した
全寮制の中高一貫の「楠隼(なんしゅん)中学・高校」のように、
外部からも自然豊かな郡部・中山間地に生徒が希望してやってくるような、
中高一貫校の導入を考えるべきである。
 第二に、スポーツ、芸術、グローバルなどの類型化の導入である。
例えばバカロレア制度の公立校での導入を考えるならば、
6年間で目的のある教育に取り組むという中高一貫校も必要であると考える。
 特色のある中高一貫校の導入について教育長の所見を伺う。

答弁要旨: 教育長
中高一貫校の増設提案について答弁いたします。
 高校入試を実施しない中学校からの中高一貫教育は、
6年間を通したカリキュラムにより、入試を意識せずにじっくり学習に
取り組めることから、特色を明確に出した、効果が高い教育が期待できる
学校の形態であると考えております。
 実際に、浜松西高校では、6年間を見通した情報機器を活用した
先進的な学習で進学実績を上げているとともに、
清水南高校では中高一体となった芸術を核とした学習が行われ、
それぞれに有為な人材を輩出しております。
 また、中山間地域の佐久間、川根、松崎の各高校では、
教育活動の連携や教員の交流により、地元の中学校と一体的な教育を行う
連携型の中高一貫教育に取り組み、地域の実情に応じた教育を実践しております。
 議員御提言の6年間の中高一貫校の新設につきましては、
生徒のニーズの把握、地域との調整や教育環境の整備など、
十分な議論が必要となると考えております。
今後、県教育委員会では、中山間地域の将来構想に沿った高校の在り方や、
特色ある中高一貫教育の必要性も含め、全県的な視点に立って、
将来の県立高校の在り方の検討をしてまいります。
 以上であります。

2 多様な人材育成のための公立高校の特色化について
 (3)中高一貫校の増設提案【再質問】

質問要旨: 
ニーズ把握、地域との調整に努めていくとのことであるが、
大きく日本の教育が変わっていく現在である。
 いつやるのか、教育長としの見通しを伺う。

答弁内容: 
中学から高校まで入試がなく、6年間一貫した教育ができるという利点もある。
地域の特殊事情を踏まえ、各地域にできるのか地理的な問題も含めて、
少し勉強し、まとめてみたいと考えている。

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