来年の大河ドラマが「女城主直虎」に”突然”決まり、
浜松市にとっても静岡県にとっても、
観光面を中心に絶好のPRのチャンスがいきなり訪れた格好です。
浜松市を中心にバタバタと準備が進んでいるようですが、
個人的に漠然とした不安を感じています。
・・・まあ、この不安感は私だけではないでしょうが。
決定があまりにも突然であったために、
みなおっとり刀で慌てて駆けつけて、大局的な戦略が立てられないまま、
今日に至ってしまっているように感じています。
まず、「井伊直虎」というのが地元ですらあまり知られていなかったという事実。
どこでブレイクしたかというと、戦国武将を題材にしたゲームのなかで。
しかも、プチブレークぐらいでしょうか。
NHkは「女性の時代」の象徴的な題材として選んだのでしょうが、
史実も他の戦国武将に比べて少ないのも事実ですし、
部隊もごく限られた浜名湖周辺に限られそうなのが実情ですので、
もう少し大戦略をもってやらなくてもいいのかなあ、と不安になっています。
井伊氏ですから、彦根に転封になってからのほうが歴史上は表舞台にいましたので
「近江・琵琶湖」「遠江・浜名湖」の湖つながりもあるので滋賀県や彦根との連携や
井伊氏が代々大切にしてきた能楽などの文化面は、いまも井伊氏のルーツである
引佐郡各地から南信州伊那谷に続く田楽などの伝統芸能や民俗学的に注目され
日本遺産候補にもするくらいですから、こういった面でのクローズアップなど、
やりようはあると思うのですが・・・
静岡県との関与も不明瞭です。
もっと県にやらせればいいのに、また浜松市が抱え込んでいる感が否めませんし、
なんで広がりをつくれないのかなあ、と心配してしまいます・・・
私としては、昨年の9月の議会質問でいち早く取り上げて準備を促しただけに
いまの状態がもったいなくもあり、じれったい今日この頃です。