富士山冬山登山についてなど

昨日は文教警察委員会2日目。
「公安委員会関連(警察関係)審査」がおこなわれました。

さまざまな質疑がおこなわれましたが
いくつか興味深い質疑がありました。

犯罪の再犯率は16年連続で増え続けています。
この再犯率が高くなっている背景にはいくつかのはっきりした要因があります。
再犯が多いのは「スリ」「万引き」「薬物」など、「常習性」が高いもの。
そして障害をお持ちの方の再犯です。健常者に比べると2割程度再犯率が高い。
この中には「障害によって自ら犯罪とは意識できない」例なども含まれ、
人権という側面からも、しっかり対応を考えてゆかねばならない事態です。

相次ぐ富士山の冬山での遭難事故です。
今年は、世界遺産登録もあり、富士山への登山が増えています。
ただ、富士山は冬季は登山道が閉鎖されており、基本的には
登山を自粛していただくことが望ましい、危険を伴う山です。
ルールを守って、しかも天候や体調も十分に考慮した登山が求められます。
でも、やはり”ブーム”の今年は事故による山岳救助隊の出動も、前年比大幅増です。
道路は閉鎖されているので、そこに入り込むには法的には
「道路使用許可」等を取らねばならないはずで、
勝手に入り込むと「不法侵入」などの罪に問われるはずですが、
「雪で登山道が判明できない」とか、”えっ”っていう状況もあるらしく
法令による処罰やルールづくりも一筋縄ではいかない、ということが
質疑のなかで浮き彫りになってきました。
しかしながら、山岳救助隊などの出動には当然ながら隊員の危険も伴い、
またヘリの燃料費など多額の税金が投入されることになるわけですから、
「利己主義的な理由」で危険な富士山に登り遭難するかたがたを
このまま放置するわけにもいきません。
現時点では、「山男の良識を信じる」しかない状況ですが
今後、「冬山登山全面禁止」というような不幸なことにならないよう、
さまざまな角度からのルールづくりと登山者の理解が必要です。
さらなる議論の深化が必要な問題です。

ほかにも、
「ストーカー対策」や「高齢者の運転自粛への環境整備」、
「航空機内での犯罪に対する法令適用」など多彩な議論がありました。
自ら質問を繰り出すことも良いですが、
こうして委員長席にいるのも勉強になります(笑)。

どちらにしろ、よりよい県政をつくるために
一層の努力をしたい!と思えるような充実の委員会審査、質疑となりました。

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