後藤新平

みなさんは後藤新平をご存知でしょうか。
(偉大なる先人にたいして失礼ながら
便宜上敬称は略させていただきます)

後藤新平は、
明治・大正・昭和を生きた大政治家なのですが
その功績に比べて、なぜかいまひとつ認知度がないかたなのです。
私も教科書では習った覚えはなく、明治期~昭和初期の
歴史書を紐解いていて、要所に登場する人物として
認識した覚えがあります。

簡単に後藤新平のプロフィールを書いておきます。
現在の岩手県出身。
高野長英はおじにあたります。
そのため最初は医者になり、医師としての名声も得るが、
その後政治家に転進。
逓信大臣、内務大臣などを歴任し日本の政治の中枢で活躍する。
東京市長、占領時代の台湾の民生長官、NHKや満州鉄道の初代総督
なども歴任した。日本におけるボーイスカウト活動の先駆者で、
初代日本ボーイスカウト連盟会長でもあります。

さて、なんでここで後藤新平を持ち出したかといいますと、
彼の持ち味は「大胆で斬新な一歩先をゆく計画と思い切った改革」
だったからです。

たとえば、関東大震災の直後に内務大臣に就任すると
日比谷通り、昭和通り、などの当時としてはかなり広い道、
そして日比谷公園や横浜の山下公園など都市の真ん中に
広い公園を作ったのです。
これは、「地震は何度もくるんだ。被害を最小限に食い止め
避難場所を確保するために広い道路と公園をつくる」という、
彼の内務大臣としての強権発動だったのです。
国会内で反対がでたことはもとより地主などの反対も大きく、
かなり難航したようですが、先頭に立って闘い、やり遂げた。
その結果はいまさら解説するまでもありませんが、
今日もあの大都市において十分通用する
幹線道路であり、多機能な都市公園であり、
当然ながら大きな防災機能も果たしています。

また、植民地台湾の民生局長になると
当時風土病が多く、これといった産業がなかった台湾に
日本本国の国家予算のかなりの額を投入して
本国より立派な上下水道を整備し風土病の蔓延を防ぎ、
道路の整備をし、産業としてのさとうきび栽培を成功させ、
台湾の基礎を築いたのも彼の英断でありました。

今、日本に必要なのはこの後藤新平のような政治家では
なかろうかとよく思います。

「枠」を飛び越えた発想。
広い視野からトータルな未来志向をもって
「いますべきこと」を的確に打ち出す先見性。
そして、先頭にたって命がけで取り組む姿勢。

日々の国会はもとより、
私の持ち場である静岡県ですら
時に「タテワリの弊害」や「枠を超えられないひとびと」
「目先だけの仕事の消化しか考えないひとびと」
との衝突をしなければならないのですから、
ここはやっぱり政治ががんばる、
ではどうがんばるのかといえば、
こういう形でしっかりした未来予測をもって、
設計図を描くことだ、と思っています。
私はそう考えて、日々政治に取り組んでいます。

国も、県も、市町もこんな動きがはじまらないと
本当に未来がなくなってしまいますよ!

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