まずは、あらためてイスラム国により残虐非道な殺害をされた後藤さん、湯川さんのご冥福を
こころよりお祈り申し上げるとともに、イスラム国に対して強い非難と憤りを表したいと思います。
そのうえで、冷静にこの「憲法9条の改正」について考えたいと思います。
昨日の衆議院予算委員会で、安倍総理は重ねて憲法9条の改正に意欲を示しましたが、
今回のイスラム国による邦人拉致殺害事件に直結させることは安易すぎないか疑問を覚えます。
たしかに、今回も邦人救出に際して日本は現地に実行部隊を送り込めなかったのは事実です。
たしかになにもできなかった。
でも、9条さえ改正すれば、邦人救出が即できるようになるというのもまちがいです。
また、私は『なにがなんでも憲法は変えるべきではない』というような護憲論者ではありません。
でも、今の国会の議論をみていると、日本の将来のためにとても大切なことなのに
近現代での事象をひきあいにして、少し強引な論理構成をしているように感じているのは、
きっと私だけではないはずです。
この議論は、かなりち密な議論を積み重ねてゆくべきことなので、
国民は無関心でいてはいけないし、政治に関わる者はより強い関心を持つべきです。
本当の意味での「論憲」をしてゆかねばなりませんし、ち密に設計されたうえであれば
憲法改正も当然ありうべきことではあります。
ただし、それには国民のみなさまも大いに巻き込んだ十分な議論が必要なことを重ねて申し上げます。
今後国会の議論をよーく注視してゆかないといけませんね。