昨日のロッテVS西武戦にて、
ロッテの二塁手ホセ・オーティーズが
世界のプロ野球界としては稀な
愚行をやらかしてしまいました。
「打球にグラブを投げつける」というものです。
規則により、単打でも3塁打になります。
草野球では、捕れない打球に悔し紛れにグラブを投げちゃう、
なんてこともあるかもしれませんが、プロ野球の世界では
ごく珍しい、しかも恥ずべき行為です。
オーティズは、怒りのバレンタイン監督の事情聴取に対して
「魔が差した。なにがなんだかわからない」と
言って涙目で謝罪したようですが、
昨日は西武に完封負けを喫し、この”事件”の3塁打も
失点につながり、さぞかしチームは嫌な雰囲気だろうと
案じていました。
ところが、お昼にネットのニュースをみてびっくりしました。
「オーティーズは厳罰として2軍降格かも・・」と
思っていたらば、以下の記事です。
≪日刊スポーツ より転用≫
ロッテのバレンタイン監督が、
グラブ投げの珍プレーを犯したオーティズにショック療法? を施した。
ウオーミングアップが終わると、3個のボールを持って
グラウンドへ飛び出た。ボールを転がすと、
あらかじめ打ち合わせ済みの堀、橋本、ベニーが
一斉にダッシュで追い掛けグラブを投げ付けた。
大爆笑のナインから「誰も当たらないじゃないか」と声が飛ぶと、
橋本は「オレ当たったよ」とアピールするなど、大いに盛り上がった。
オーティズは照れながらも大笑い。
敗戦の一因になっただけに触れにくい話題だが、
バレンタイン監督があえて笑いに変えていた。
という記事です。
ボビー・バレンタインという指揮官は、
なんてすごい人なんだろう!
このところ、調子がでないチームでしかも昨日の失態。
普通でいけば、チームは険悪な雰囲気で、
当事者はしょげかえっているか
「なんとか挽回しよう!」というプレッシャ-に
さいなまれるところだ。
「エンジョイベースボール」がボビーの口癖だ。
ほんとうに彼は野球をみんなで楽しもうとしている。
人の心の痛みや、苦しさを本当に知っている。
残念ながら、今日もロッテは負けてしまったが
(しかも逆転負け・・・)
ファンとしては、
「このチームはきっと元気になってくれる」
そう信じられるニュースでしたし、
指導者ボビー・バレンタインというひとの大きさを
あらためて感じる出来事でした。
人は人から学び、助けられ、元気がでるのですね。
痛感させられました。
何事も前向きにがんばろー!
追伸
このニュースを報じた
日刊スポーツの記者さんもすばらしいと思います。
スルーしてもよい出来事なのに、こうして報じている。
勝負の世界ですが、こういう血の通った報道は
とても良いものですね。