政治カレンダー

政治の世界、特に永田町には「政治日程カレンダー」なるものがあります。
ふつうのカレンダーとは違い、1年ないしは2年の中長期のスパンで
日程を逆読みし、組み立てを考えてゆくものです。

私もかつて熊谷弘先生のもと、
徹底的にその「政治カレンダー」の大切さと
皮膚感覚での政治カンを鍛えられたものです。
また、秘書としてのキャリアのスタートで自民党竹下派「経世会」という
自民党政治の権化のような派閥秘書会で鍛えられたことで、
自民党政治のやりかたも考え方もよくわかります。
本当に良い勉強になりました。
良くも悪くも「政治とはすべての業が入り込んでくる場所」ですので、
何事も経験と勉強です。そのうえで、自分自身が善悪を
キチンと峻別できるようになればよいのです。

・・まあ、私の経験則はさておき、
いまのところ安倍総理とそのチームのつくった政治カレンダーは
彼らの描いたとおり”順調”に動いています。

民主党政権時代、
あんなにも激しくTPP参加姿勢を攻撃してきた自民党が
手のひらを返したように早々に参加表明し、
スピーディに日米事前協議に入り、そして本日合意内容が発表されました。
結局行きつく先はこれしかなかったのに、当時は素知らぬ顔で攻撃一辺倒。
さて、この発表を受けて当時猛烈に反対していた団体や関係者は
どう動かれるのでしょうね。
世間は、アベノミクスで浮ついた状況ですので民主党政権時代のように
関係者が騒いでもマスコミも反応しそうにありませんね。
でも、これたぶん政治カレンダーには”織り込み済み”なのです。

「経済カード」で徹底して参議院選挙まで走る。
・・というのが、チーム安倍の戦略です。
「政治カレンダー」で浮き彫りになる難題やそのリミットを勘案して
今切っている「経済カード」ような”利き札”を投入。
難題を”利き札”の効力があることろに紛れ込ませる戦略。実に巧妙です。
2度目の政権運営だけに、よくできていますねえ。
安倍政権の「政治カレンダー」は。

ひさしぶりによくできた(苦笑)こんな精巧な「安倍式政治カレンダー」で動く
今の永田町には、自民党政権の補完勢力ではなく、
キチンとチェックができる責任ある政党が必要なのでしょう。
民主党にはその役割が求められているはずです。
参議院選挙に向けて、それらの役割と存在意義を明確化して
国家国民のための「争点」を、形成してゆける俯瞰力と世界観、
そして創造力が求められる時です。
地方からでさえ、このように考えているのですから、
党所属国会議員や党本部職員のみなさまには
大切な今の時期こそしっかりと仕事をしてほしいと思っています。

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