本日の参議院本会議で民主党山本孝史議員が、自らの「がん」を告白し、
治療体制の向上を目指す「がん対策基本法案」についての質問をおこなった。
さきほどのラジオ報道によると、ヤジは消え議場は水を打ったように静まり返り
山本議員の悲痛なまでの訴えに聞き入ったそうだ。
「がん治療には地域間格差、施設間格差があり、がん難民が日本列島をさまよっている」「がん患者は身体的苦痛、経済的負担に苦しみながら一日一日を大切に生きている」と「がん対策基本法案」成立への訴えをおこなった。
山本議員とは、私も国会秘書時代何度も政策立案の部会やプロジェクトチームで
ごいっしょしたことがあるが、厚生関連の政策に強く誠実なお人柄だった。当時は衆議院議員で落選を経験され、前回の選挙で参議院議員に帰り咲かれていた。
ニュースを聞いて、その熱弁ぶりが目に浮かぶ思いであった。
この訴えに対し、小泉総理は官僚の用意した答弁書を読み上げるだけで、
政治家としての”生の言葉”はなかったそうだ。それが政治家の姿なのか!?
官僚と変わりないのであれば国会は必要ない。
「政治家としての本分」とはなんなのか。
それを総理にも与党にも問うてみたい。