昨日、今日の2日間文教警察委員会の県内視察でした。
今回はとくに充実した内容での視察となりましたので
簡単に内容をご紹介しておきますね。
①三ケ日青年の家
カッター訓練中の不幸な事故で尊い命が失われてしまった施設です。
まずは委員会一同で献花と黙祷から視察をスタートさせました。
特に今回の視察のポイントは、なんといっても
指定管理者である小学館による安全対策と運営状況の確認です。
また今年度で終了予定の指定管理契約を異例の一年延長で
安全対策を確立させたいという教育委員会の意向の正否も問う
重要な意味合いを持つ視察となりました。
私も含めて厳しい意見やおかれた環境についての指摘を
せざる得ない視察となりましたが、結論からいうと、
小学館サイドの安全対策やスタッフの充実などの熱意と努力は
十分感じることはできましたが、まだまだマニュアルやカタチに
こだわりすぎるところ、周辺環境に対する認識が少し不足しているかな、
というところなど、教育委員会の認識も含めて、
まだ努力すべきことが多いように感じました。
地元だけに、今後もしっかりと継続して見て、
議論してゆきたいと思っています。
②高速道路交通警察隊浜北分駐隊
新東名の開通に伴い、新設された高速道路専門の交通警察隊です。
新東名は、山間部を貫いているだけに動物の侵入による事故や
山腹からの落石などの事故がおこっています。
地元浜北にありながら、はじめておうかがいしました。
警察ならではのムダのなさをさらにシンプルにしたような事務所でした。
でも、能力も装備も十分とのことで安心。
これからも新東名の交通安全をよろしくお願いします!
また、先日起きた清水JTCでのトラック転落事故現場の対策も
現在の事故原因調査が終了次第至急処置をするとのことでした。
③駿河総合高校
来年度開校予定の駿河総合高校。
市立静岡商業と静岡南高校および特別支援学校南が丘分校を統合する
カタチでスタートする予定です。
今回は現在の市立静岡商業の校地に増改築建築中の校舎を視察。
床材等かなりの県産材が使用されており、明るく広く
ぬくもりを感じられる校舎でありました。
特別支援校の併設校には賛否両論がありますが、
この現在の静岡南高校においては双方にプラス作用をおこしているようで
安心しました。ただし、全県のなかにはうまくいっていないところもあり、
両校生徒のキャラクターや高校側の気風・目的などとの兼ね合いを
よーく見極めての設置が望ましいことをあらためて感じました。
・・・惜しむらくは、
高校に行って生徒の授業風景や部活の様子などを観てこれなかったのは
初めてであり、個人的には残念至極でありました。
③焼津水産高校
全国でも少なくなってきた水産高校です。
そのなかでも焼津水産は、魚を獲ることだけではなく、
育てること、加工・販売・流通させること、という各分野の人材育成に
意欲的に取り組んでおり、また地元のニーズに応える人材育成のために
「ディアルシステム」というキャリア教育を地元企業と組んで実践しています。
これは2週間程度の長期の企業で実習し、”企業の戦力”として働くことを
理解するとともに社会の厳しさも学んでゆくという「即戦力育成型」の
キャリア教育です。
また、ハワイでの不幸な事故を乗り越え、新造船として就航した
実習船「やいづ」も視察しました。
女子生徒も今や4割を占めるようになったそうで、明るく元気な学校の様子は
「水産業の未来は明るい」と感じさせる、とてもよい学校の気質でした。
④県警航空隊
山岳・海難救助等に幅広く活躍している県警航空隊。
ヘリコプター2機と19名の隊員で構成されています。
実際ヘリに試乗をさせていただきましたが、
ヘリコプターの機動性と多様性を大いに実感できる視察となりました。
災害時や事件事故への対応も空からなら迅速で、
かつ多面的な活動が可能であることを実感しました。
・・・ただし、山岳部の気流は揺れをもたらし、
実際の操縦は思った以上に困難が伴うのだろうな、ということも実感しました。
・・・アレ長時間乗ったら酔いますね、まちがいなく。
航空隊のみなさまに敬意を表し今後の活躍に益々期待をしたいと思います。