政府の第2次補正予算が来年1月に先送りされています。
これが、予定通り11月にでていれば・・・
と思うことししばしです。
「マインドの冷え込み」などという表現がよくされますが
このところ連日の報道にあふれかえる
リストラ報道、減益減収、下方修正などの記事を見るたびに
また、悲痛なまちの声をお聞きするたびに
実際日本全体が心理的にも追い込まれてゆくことを感じて、
忸怩(じくじ)たる思いを持ちます。
県議会12月議会も中盤。
昨日で本会議質疑は終了し、明日から委員会質疑が
はじまりますが、このなかでも県としての景気対策は
当然ながら議論の中心となってきます。
我々も各委員会手分けして良かれと思う提案をし、
当局側と議論をしてゆくのですが、
必ずカベを感じるのが政府の景気対策の遅れです。
ご承知のように中央集権国家である日本では、
税財源の多くを国が握り、さらにデフレ対策など
通貨政策がからむものは日本銀行と連動した作業となり
政府が大方針を打ち出してくれねば、
地方だけではなんともなりません。
「金融経済から実態経済へ」ということが言われますが
それを各国政府は大方針としてすでに打ち出しており、
日本の立ち遅れにはがっかりします。
早期の2次補正予算で大方針が打ち出されれば
地方もそれぞれに連動した地域政策が組み立てられたのに・・・
と、思うと明日からの議論にもすでに”カベ”があるようで
残念でなりません。
こうなれば、2次補正がでてきたらその内容に即応して
静岡県版の新景気対策がうてるような準備をすることが
肝要です。(人気取りのばらまきだけの2次補正では
うんざりですが・・)
しかも、現場のニーズにあった施策がうてないと意味が
ありません。しっかりと現場の声反映させたいと思います。
昨日も「再就職の年齢制限をはずしてくれ」という
訴えを頂戴しました。まだ40代のかたがたで
景気が悪化しなければ失業などされないで、
最前線でバリバリやっておられたかたがたです。
「給料がさがっても働ければそれでいいんだ。
技術では1級品の自信があるのに年齢制限で面接もしてくれない」
ほんとうにおっしゃるとおりです。
私は、こういう日本の屋台骨をいままで支えてこられた
世界に誇る「労働を尊いものと感じる勤労意欲」そして「技術力」
これを眠らせてはいけないと心から痛感しています。
明日からの議論でも徹底的に訴えて、
また企業経営者や市井でもこころから訴えて、
少しでも景気回復のために尽くしてゆきたいと思っています。