月の明るい今宵。
最終の天浜線で宮口駅着23時。
月明かりのなか散りゆく夜桜を惜しみながら歩いてゆくと、
なにやらたたずむ動物が・・・
・・なんと、タヌキだ。
田舎とはいえ、さすがにウチは山の中ではないのですが、
畑がかなり点在するだけに、その作物を狙って
ときどきタヌキやハクビシン、野ウサギの目撃情報があるのです。
(去年はサルも出没しました・・・やはり山なのかな!?)
そのタヌキ、ゆっくり歩く私に当然気づいてはいても
3メートルの距離まで縮じまるまで逃げずに、
月明かりにたたずんでいました。
たたずんでいた場所を私が通り過ぎるときも
道路から3メートル先の畑のなかにまだいる。
そこで、立ち止まってタヌキに話しかけてみました。
「月がきれいだなあ。そのうえ月夜の夜桜は最高だよなあ」と。
すると、タヌキが月を見上げるようなしぐさ。
暫く、月明かりをいっぱいに浴びながら
私たちはその場で月を見上げ、
舞い散る桜の花を感じます。
「この月夜の良さがわかるなんて、
お前も日本に住んでいるだけのことはあるなー」
と、ふたたび静かに話しかけると
タヌキが微笑んだ気がしました。
・・きっと気のせいでしょうが(笑)
坂道を登りながら、わらべ歌を口づさんでいました。
当然“証城寺(しょうじょうじ)のタヌキばやし”。
月夜の晩には、本当にタヌキがでるのですね(笑)
♪ツ、ツ、月夜だ みんなでて来い来い来い♪
愉しくも不思議な時間をすごせた、今日の帰り道でした。