「歴史は繰り返す」という言葉があります。
そう、不思議なことに”歴史は繰り返す”んです。
このブログでも何度も書いてきているように、
日本の歴史を振り返ると、時代の変革、時代を回天するときは、
必ず地方から攻めあがってきた勢力が時代をひっくり返し
新しい時代をつくったのです。
源平時代は西国の平氏と東国の源氏。
鎌倉時代は東国の源氏と北条氏。
室町時代を作ったのは、上野国の足利氏。
戦国時代は言うにおよばず地方の群雄割拠から
尾張の織田、そしてその家臣だった豊臣、
で、江戸時代は三河の徳川氏。
そして明治維新は薩長土肥という西国からの火の手が
時代を動かしました。
今まさに日本は時代が変わろうとしています。
この火の手をあげるのはやはり地方。
東京にいてこの国を動かす、国会議員や中央官僚は
あくまでも上から目線で地方を見下しています。
口では「地方分権」だ「地方主権」だとは言いますが、
しょせんは地方の現場で下積みをし汗をかき、
苦労と屈辱を身体に刻み込んだ人間でないと
この変革を成し遂げられないだろう、と痛感します。
だから我々県議会議員は主体的にこの知事選挙において
候補者選びにかかわり選挙にもかかわっています。
地方に根を張り、地を這い、地域を知りぬいた我々が
やらずして誰がやる、そんな気概で臨んでいます。
地方は国の手下ではない。
地方が主体的に存在し、その合意の上で国が存在する。
そんな考え方に意識改革をするのが”次の時代をつくる”
ということだと思います。
我々がめざすのは、そんな地方と国の関係だと
考えていただければよいと思います。
たとえば具体的にわかりやすく言いますと、
今ある「地方交付税」という制度がありますが、
これは中央政府が地方から巻き上げた税金を地方に分配する
という制度ですが、これを「中央交付税」にする。
外交・防衛など国がやるべし、と地方が認めた仕事ののためには
地方が分担し合って中央にお金を出しますよ、というような
逆転の発想です。
かつて、福沢諭吉がいみじくも『分権論』のなかで
このように書いています。
「分権と分財は一体でなければならない」と。
仕事だけ渡すのではなく、財源(税源)も渡す。
それをしなければ「分権」ではないのです。
明治9年に書かれたこの『分権論』が
いまだ実行されていないというのが、
”中央からでは時代は変わらない”という
紛れもない証拠ではないでしょうか。
今こそ、歴史を繰り返さなければならないのです。
”維新は地方から発す”です!
主役はあくまで国会議員や国会ではなく、
まして霞ヶ関の中央官僚でもなく、
地方に住むおひとりおひとりの生活の中での叫びであり、
その地方の代弁者としての我々地方議員の仕事だと痛感しています。
この強固で明快な意志のもと行動をしてゆきます!