民主党全国幹事長会議2日目。
「普天間および辺野古の米軍基地の視察」
返還にむかって話が進む普天間とその代替基地(滑走路)の
建設が予定される辺野古・キャンプシュワブ。
視察は2班に分かれたためわたしは「普天間班」であったが
まず感じたのは、市街地の真ん中にあるなあ、ということ。
基地と民間地を仕切るフェンスのすぐ向こう側には、
ヘリ墜落事件のあった「沖縄国際大学」があり、
「普天間第2小学校」がある。小学校に至っては、
ネットごしにグランドでスポーツをする小学生がそこにいる。
一方で、基地内には作戦発動とともに、速やかに仕事部屋ごと
トラックや輸送機で移動できるように軍事上重要な仕事をするための
コンテナが居並び(ほんとうにコンテナのなかで仕事をしている)、
滑走路には「ホットスポット」と呼ばれる、エンジンをかけたままで
給油できる臨戦態勢の施設があり、多くの攻撃型ヘリも居並んでいる。
また、ブリーフィングルームには日本の地図のみならず、
朝鮮半島の地図も貼られており、ここが東北アジアの軍事拠点の
ひとつだということを思い知る。
このように、空撮写真をみるとよりよくわかるが、
「普天間基地」というのは宜野湾市のほぼ中央部に大きく横たわる
1188エーカー(145万坪)のいわば”臨戦態勢を敷いた軍事基地”
なのである。
さて、この視察のあとどんなコメントがでるのか、
と期待していたが、党内の安全保障問題はまだコンセンサスが
とれてないせいか、とりたててコメントはなかった様子。
とりあえず、「全国基地問題関係都道府県会議」は発足するのだろうが、
大切なのはここから基地問題を政治カードにするのではなく
日本の姿勢としても地方との関係としても確立してゆく
必要性を感じた視察でありました。
トンボ帰りの強行軍でしたが意義のある「全国幹事長会議」でした。