党本部に全国の地方党組織の政策担当者が集められて、
今般の暫定税率問題についての経過説明および、
暫定税率延長しなかった場合の財源等についての
考え方や根拠を示す説明がありました。
以下、参加しての私見を申し述べます。
上記の経過や代替財源ついての考え方については
“非常に長―い”ご説明をいただいただけに
「よくわかりました」ということで。
が、しかし、しっくりこない会議でした。
たぶん自民党でも同様なのかもしれませんが、
(という嘆きを何度か聞いたことがあります・・・)
地方の実情を汲み取ろうというよりも、
永田町にいる自分たちの主張を押し通すというようなスタンス。
すこしがっかりして帰ってきました。
将棋でいう2手3手先を読んで、多極的に多層的に
政権奪取して、そのあとのこの国のグランドデザインを
こう描がくんだ、と披瀝されるのかと思いきや、さにあらず。
まあ、マスコミフルオープンであっただけに
「秘中の秘」は明かさず、ということにしておこうと思いますが、
いま、アメリカの民主党の指名争いでは、
リードしてきたヒラリー・クリントン氏に
急激な追い上げを見せるオバマ氏。
オバマ氏の急追の原動力は「演説」にあるといいいます。
『彼の演説は簡潔でわかりやすく魂に訴えかけてくる』
そんな報道をよく目にします。
オバマ氏の資質についてはわたしもまだよく知りませんが、
この演説上手であることが、どれだけ彼の躍進を支えているか。
日本の民主党に足りないのは、
このオバマ氏が評価される、
一般国民の目線での「わかりやすさ」と
「魂をゆさぶる」簡潔で熱のあるメッセージなのです。
今日のように、2時間も時間をとって懇切丁寧に説明すれば
だれでもわかります。当然、我々はその説明に聞くために
上京したのですが、わざわざ上京したのはそれだけでなく
プラスアルファがあるだろう、あってくれ、と思いながら
会場に詰め掛けた地方議員が多くいたのだろうと思います。
衆議院と同じように、
多くの地方議会では民主党系は
まだまだ少数派であることが多いと思います。
その実情を踏まえ、
そこから次回の統一地方選挙で逆転をめざしてゆくためにも、
必要なのは「地方の閉塞感を打破するのは民主党だ」
という明確なメッセージのはずです。
「絵に描いた餅」的な政策でなく、より現実的に
地方をみんな巻き込んでゆけるようなメッセージをなぜだせないのか。
選挙前になると、「地方の地力の差が政権を取れない理由」と
言う割には、結局は国会の論理(永田町の論理)である
「上から目線」での考え方から脱してはいない。
もっと「魂を揺り動かしてくれ」!
でないと、ムーブメントなんてつくれない!
と、失礼ながら申し上げたいと思います。
今日はそれを感じられなかったことが
非常に残念でした。
なお、これはあくまで「私見」ですので。
ほかの参加者のみなさんはもしかしたら
「魂が突き動かされた」かたもいらっしゃるかもしれませんので、
重ねて、くれぐれも「私見」としておことわりしておきます。