民主党県連に、静岡県の主要施策の柱である
「内陸フロンティア構想」を各地で発展的に展開するための調査研究をする
委員会が昨年から活動しています。
私はこの委員会では事務局長を仰せつかっていますが、
このたび調査研究のための視察を行いました。
「内陸フロンティア構想」は、川勝知事の発案だけに
静岡県が最先端地ですので、視察の必要性に懐疑的であったのですが、
それぞれに事業を細分化すると全国には参考になる施策が点在している
ことがわかり、今回の視察となりました。
①宮崎県都城市「線引き廃止の功罪について」
都城市は全国で初めて昭和63年に「線引き」を廃止したまちですので
その功罪を勉強しに行きました。当時の都市計画法と現在の法律はちがうので
一概には比較はできませんが、勉強になることは多くかなり質疑が盛り上がりました。
②宮崎県綾町「世界エコパーク指定について」
世界遺産ならぬ「世界エコパーク」。これはユネスコが選定する
”大切な自然と人々の暮らしが共生している地域”のことです。
静岡市がこの「エコパーク」の指定を目指していますので、具体的な勉強です。
また、今年三島市にできる「日本一の大吊り橋」の先輩格となる
「元祖・日本一の大吊り橋」(現在は2位)の所在地で、町おこしの実例を
具体的にしっかり学んできました。
③鹿児島県霧島市「交通の結節点のまちづくり」
霧島市は、鹿児島空港、九州自動車道や東九州自動車道などの高速道路、鉄道など
南九州における交通の要衝であり、一方で「霧島温泉」や「天孫降臨」の高千穂岳など
観光資源にも恵まれ、伊豆半島同様「世界ジオパーク」指定もめざしています。
今回の「内陸フロンティア構想」へのヒントが盛り沢山のまちでした。
鹿児島県のなかでも独立度が高い豊かなまちで、観光施策や産業施策、
移住施策など学ぶところが多い、とても参考になる視察となりました。
④鹿児島県「火山噴火に関する防災施策」
鹿児島県は、日本でただひとつ具体的実践的な避難計画を策定している県です。
県内には「桜島」と「霧島新燃岳」という現在活動中の火山があり、
具体的な危機と向き合った防災対策が実施されています。
富士山噴火などには現実的な危機感はありませんが、
「防災先進県」を自認する静岡県としてはしっかり学ばなければならないコトです。
「降灰」などは、私たちにとっては非日常の出来事ですが、
その現実と向き合って、インフラ整備などをしている鹿児島県でしたので
とても参考になりました。
また、県内の市町議員のみなさんと合同の視察でしたので
それぞれの事情も相互理解ができ、充実の視察となりました。
やはりこういう県連活動があってこそ、
横に長い静岡県の一体感が生まれてくると実感しました。