民主大逆風

焼津市長選。
現職の清水市長が落選。しかも予想以上の大差がついての敗戦。
直接的にお手伝いはできなかったものの、
無所属の現職市長に対して、民主党系議員が居並ぶ写真が
新聞に載ったときからいやな予感がしていたことが的中してしまった
感覚がよみがえってきた苦い思いでいっぱいです。

私も、逆風の直撃を食った選挙を経験しています。
衆議院選挙の「小泉旋風」の吹き荒れた選挙で一度、
そして前回1年半前の県議選でもまだ暴風ではないとはいえ、
しっかりとした逆風を感じていただけに、”やはり”と思わざるえません。
今、確実に「民主党」とそれに関係する者には「大逆風」が吹いているのです。

清水市長は、直接的に失策があったわけではなく、
逆に津波非難タワーの積極的な展開や第5福竜丸事件を風化させないよう
国際的なアピールを展開するなど、むしろ功績が多かった市長さんでは
なかったかと思います。

けれども、有権者のみなさまの”政治への怒り”のもってきどころは、
結局「選挙」での投票にしかないがために、
たまたま直近の選挙であった焼津市長選挙で
こういう結果がでてしまったのだと分析せざるをえません。
また、自民党はこの選挙”総選挙の前哨戦”と位置づけて、
”戦上手ぶり”を発揮しましたね。戦略的にも敗戦です。

清水市長は、県議会議員としての先輩でもあり、
そのお人柄とこまめな仕事振りは本当に尊敬できる先輩であっただけに、
さぞご無念であられたと思いますし、1期目の市長さんとしての実績も
十分であっただけに残念でなりません。

民主党はこの「大逆風」の大きさをあらためて再認識すべきです。
先週土曜日の県連の常任幹事会でも、私はこの厳しい現状を
きちんと認識をしたうえでの総選挙対策を、と、
当然と思える建言をしたものの、
その場では具体的な踏み込みはありませんでしたし、
一部からはお叱りすらいただきました。

現場感覚をきちんと持っていれば、
今民主党がおかれた状況がわかるはずですが・・・
今しばらくの訓練と体質改善が必要な政党なのだろうと
あらためて痛感する焼津市長選挙の結果です。

なんにしろ本当に厳しい総選挙になるはずです。
よく『では自民党ならいいのか?けっして自民党に支持が集まっていない』
という発言をお聞きしますが、自民党はそんなこと織り込み済みです。
『そのうえでどうするか』を考えられるのが、
百戦錬磨の自民党であって、政治が夢や理想だけではできないという
現実の厳しさを知っているし、またそれに対してきちんと
やるべきことを汗をかいて、泥にまみれてやっているということです。
民主党は、本当に根っこの張ったしっかりした政党でありつづけたいなら
自民党に大いに学ぶべきなのです。
そう考えたら、しっかりと切り替えて、
今回の総選挙は「業績評価」の上で
民主党は「NO」をいただくことを覚悟して、
”どんな「負け方」をするか”を、
キレイゴトを言ってないで考えるべきなのです。

残念ながら、私は民主党の所属議員ではありますが役員ではありません。
県連常任幹事としての「責任」は、罵声をあびながらも党員集めも含めて、
キチンと果たし、そのうえで「権利」を行使して、大切なことや、
言わなければいけないことを発言し、行動してきたつもりです。

でも、しょせん私ごときでは力不足でしたね。
残念ですが、いまは出来ることを粛々とやるだけです。
ただ、切実に思うのは、まだ間に合うので、
総選挙にあたって、この際しっかりと現状認識をしなおして
党を挙げて戦略的な戦いができることを望むばかりです。

清水市長のご無念を胸に、また地道に信じる道を
一歩一歩しっかりと歩んでいこうと思います。

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