静岡県が中国の浙江省との友好提携を結んで今年で30年。
それを記念して、今年度は年間を通じて双方での記念式典や交流が行われます。
今日は、その皮切りとなる記念式典が
静岡県側の主催でグランシップでおこなわれました。
浙江省側からの来訪団は実に550人!
日本でいう県知事にあたる、浙江省の夏宝龍省長はじめ
駐日中国大使館からも程大使がおいでになるなど、盛大な式典となりました。
かつ、事業協力協定も多岐にわたり結ばれ、
今後益々の静岡県と浙江省の交流拡大につながってゆくことと思います。
一行は今後10日まで県内各地でそれぞれのミッション別に交流を深めて
帰国の途につくことになりますので、それぞれの地域での交流の拡大が
一層深度を増してゆくことを願ってやみません。
国家間の関係はまだまだ微妙なものがある両国ですが、
今や世界のなかで中国は無視できない存在となりました。
最近のアメリカのアジア戦略をみれば一目瞭然。
日本の占める戦略的なウェートはぐんぐん下がり、
反比例して中国重視に大きく舵を切っているのは
もはや世界の衆目の一致するところです。
このあたりを、日本政府はキチンと世界的視野でとらえて
国家戦略を構築し展開せねばならないところですが、
いまの国会をみていると与党も野党も「政局」しか頭にないようで
まったくがっかりします。
ゆえに、この静岡県と浙江省のような「地域外交」が、
実は大いに活きてくるということになると私は確信しています。
ただの行き来や観光交流だけでなく、30周年を期に、
多層的な関係構築をさらに進めることの必要性を再確認した
今日の式典となりました。