浜松は夕張になってしまうのか

今日は少し早めの時間にブログに向うことができたので、
たまには数字で政策を語ります。
これ、静岡県民、浜松市民の方必見ですよ。

「実質公債費比率」というものがあります。
これは「収入に対する借金返済額の割合」を数字で表したものです。
この数字はこれまで、地方自治体が公債を発行して借金をする
「起債」の際の可否を分ける目安になっており、そのラインが「18%」

つまりは実質公債比率が18%以上の自治体は起債を原則的には
できなかったのです。(ただし国県が特例として許可をした場合を除く)
ところが、2006年に地方債の発行が原則自由化され、
実質公債比率18%以上の場合は一応国県の許可はいるものの、
実質起債をすることに縛りがなくなりました。
つまりは、地方自治体を国県が管理監督する時代から
自主独立の時代へ動いた、ひとつの「地方分権」の姿でありますが、
これは同時に地方自治体の財務体質が「市場に評価される時代」
になったとも言えるのです。
 「市場が評価する」ということはどういうことかというと、
自治体に対する「金利が同一でなくなる」ということです。
財務体質が悪い自治体には重く、財務体質が良好な自治体にはより軽く、
つまり自治体にも「格差社会」がおとずれたといえるでしょう。
知らず知らずのうちに、
数字でシビアに「自治体の力量が問われる時代」になっているのです。

さて、具体的な数字のハナシをしましょう。
実質公債比率でみると、
財政破綻した話題の北海道夕張市は「28.6%」です。
ひとつの評価基準である18%を大きく上回っています。
そして我がふるさと、静岡県と浜松市ですが、
静岡県は「13%」。
これは、47都道府県中33位と下位グループではありますが、
まずまずでしょうか。
ちなみに都道府県では最悪は長野県の「20.2%」
最良は京都府の「10.3%」。まだ格差は小さいですね。
さてさて、問題の浜松市ですが「17.9%」
デットラインぎりぎりですね。
参考までに周辺市をみると、
磐田市「15.8%」 静岡市「15.3%」です。
(数字は平成15年~17年の3ヵ年平均)

「自治体の力量が問われる時代」である以上
”マイナスのスパイラル(渦巻き)”にはまり込むと
とことん「格差社会」の底なし沼にはまり、
どんどん落ち込んでゆく可能性が大です。
それを防ぐためには、”プラススパイラル”に
絶対乗らなければなりません。
浜松市はいわばがけっぷちにいます。
これからどうやって”プラススパイラル”にのせるか、
それこそが”政治の仕事”です。
その具体的施策を県と市が一体となって展開し、
未来図を描いてゆく、様々な挑戦をしてゆく、
市民、県民のみなさまに安心感や期待感を持ってもらい
夢とチャンスを創ってゆく、それが大切な時代になりましたね。

「親方日の丸」と揶揄された「お上は絶対安泰」時代と違い、
場合によっては国境なんて関係ない「市場原理」の世界と
勝負しなければならない「厳しい時代」にはいったのです。
 こうなると、政治家になろうとする側も、選ぶ側も
心して主張と選択をしなければなりません。
それほど「選挙」が重い時代になっています。

私も気合と気迫をもって、渾身の活動と斬新な政策で勝負です!

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