県の水産技術研究所は本所は焼津にありますが、
分場が「伊豆」と「浜名湖」の2箇所にあります。
「浜名湖」は汽水湖という特異な環境での水産技術、
そしてこちら「伊豆」は伊豆半島特有のリアス式海岸の
魚介類や海草の生態や浅海漁業の振興発展をめざして
昭和32年に設置された研究所です。
伊豆半島には、県下漁業従事者の約2割が
いらっしゃるそうですが、漁獲量は県下の約1割しかなく、
漁獲効率が悪い地域なのですが、
アワビやイセエビなど高価なものが多く、それゆえに
漁業が生業として成り立っている地域なのです。
最近では、「栽培漁業」や「資源管理型漁業」の推進に
力をいれており、アワビやカサゴなどの養殖・放流や
伊豆半島の名産キンメダイやイセエビの資源管理にも
大きな成果をあげています。
また、近年「磯焼け」という、海藻の群生地域の消滅という
いわば「海底の荒廃」が起こっています。
これは、海流の流れの変化や藻食生物の発生状況によるようですが
この海藻群生の再生等の研究・実践にも取り組んでいます。
そして、「マリンロボ」という海の気象観測装置を設置して
「海洋版天気予報」を発信していたりもします。
海のない地域で育ち、議員としても海関連の政策には
かかわりが薄かっただけに新鮮な視察となりました。
興味の湧いたかたは、ぜひ下記を覗いてみてくださいな。
静岡県水産技術研究所ホームページ
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/