安倍政権の第2次改造内閣の新陣容が発表されました。
表向きの『実行実現内閣』というキャッチフレーズのとおり
党は違えど私としても日本国の政治家の一人として、
お仕事はしっかりしていただきたいと心から願っておきます。
しかし、健全野党としての一員としては”注文”もあります。
そもそも安倍政権(現在の自民党政権)というのは、
野党に転落した悲哀、権力を失った無力感を”二度と味わってなるものか”という、
執念に近い思いがすべての土台となっていて、
どんなに党内で意見対立があろうが、総理が暴走気味だと感じようが、
最後は”まとまることを演じる”ことだけは揺るがぬ体質となっています。
また、安倍政権は”マスコミ利用のテクニック”は際立っている。
世論を誘導するためにマスコミに向けて、またはインターネットなどで、
どういうふうに情報を発信したらよいか、どの順番で情報を発信したらよいか、
その”テクニック”が非常に長けている。
しかも、これは総理というよりも、政権を支えるみんなで手分けして
誰がどんな役を担うのか、どこでどのように発信するのかをしっかりわかっているような、
チームプレーでその”テクニック”を行使している。
これは、本当に舌を巻く巧さである。
ゆえに「改革をしている」「とにもかくにも前進している」というイメージを
安倍政権は作り上げてきた。
これらは、ある種スゴイことではあるんですが、
これが「精緻なレトリック」であった場合、
実態はあくまでレトリックなのですから、ある日突然その正体が露見する日がくる。
もしそれがアベノミクス経済であれば、安倍政権頼みの株価は暴落し、
日本経済はもう取り返しのつかないことになるのでしょう。
安倍政権が本物の改革をしているのかどうかを見極めること。
それが、日本国の将来のためであり、国民のみなさまのためであり、
健全野党の使命だと思っていますし、それが存在意義だと思っています。
国会のみなさまには学ぶべきところは自民党からも学びながら、
しっかりしたチェック機能を発揮し、情報発信もしていただきたいと切に願います。
地方からもしっかり注視してゆきたいと思っています。