赤土から砂地まで

この3日間、浜松まつりの凧場と会所を往復して思ったことで、
ひとつ書いておこうと思ったこと。
凧場周辺の「砂地の農地」と三方原の「赤土の農地」。
人口約82万人の浜松市は実は全国有数の農業生産都市なのだ。
来年4月に、政令指定都市になった暁にはそういう意味でも
”特徴的な政令指定都市”となる。
たぶん、単独市として食料の自給自足ができるだろうし、
工業力等も強力だけに「独立国」としてもやっていける経済力も有する。
私が、よく「浜松は日本の縮図」という所以だ。

さて、今日の本題はそのことではなくて、「農業の土」のこと。
凧場のある中田島砂丘周辺は当然ながら砂地。
浜松市の太平洋に面した遠州灘沿いの町では、この砂地の特性を利用した
「たまねぎ」「エシャレット」などが栽培されすごく美味しい。
対する三方原大地の土は「赤土」
馬鈴薯(ばれいしょ)といわれる「じゃがいも」が多く栽培され
こちらもすごく美味しい。
ちなみに「馬鈴薯」とは、その名のとおり”馬につける鈴にかたちが似ている”
という理由で名づけられたそうな。
「篠原のたまねぎ」「三方原のじゃがいも」といえば、今や市場ではブランドだ。

かつては、どちらも農業ができるところではなかった「土」をもつ両地域。
それを苦労の末、栽培に適した作物をみつけ改良を加え、
今日の名声築きあげた郷土の先人に敬意を払いながら、
ふたつの「土」を踏みしめた3日間でした。

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