今日で東日本大震災から7年。
記憶は風化してゆくものだとは感じていますが、
風化させていけない厳然たる事実が東日本大震災だと思っています。
信じられないくらいの多くの命と東北沿岸域の財産を失い、
世界を震撼させた原発事故をひき起こし、
今もなお、有名無名の多くの人々が心身に大きな傷を残しています。
知人との会話のなかで、
『教訓として多くを学んでゆくことが、一番の鎮魂だと思います』
という言葉がありました。ああ、わが意を得たりと感じるとともに、
『学びて思わざるはすなわち暗し』という論語の一説が浮かびました。
日本列島は地質的に地震列島でもあります。
「明日は我が身」という言葉が現実となる可能性が大いにあるところです。
まさに、あの記憶から学び、我が身、わが町に置き換えて
防災を考え、発災時に最小限の犠牲にとどめることこそが
最大の鎮魂となるのかもしれません。
今日3月11日にあたり、
あらためて、犠牲になられたみなさまのご冥福をお祈りし、
被災地のみなさまに心からのお見舞いを申し上げ、
「防災への誓い」を新たにしたいと思います。