富士山静岡空港の真下を通る東海道新幹線に
(仮称)「静岡空港駅」を造る構想があります。
この12月議会でも取りざたされている夢の構想でもあります。
ただし、かつてこの構想が持ち上がったときから
”さまざまな理由で難しい”とは言われてきました。
ゆえに、川勝知事が就任してからは、
「リニア新幹線の開業に合わせて検討できないか」
という新たに出現した可能性を探り始め、
さらには東海地震などの際に
「防災拠点としての整備が進みつつある静岡空港」というこの空港独自の性格や、
立地的に「首都圏補完空港」になりうることを考えて、
「防災用・非常用としての駅の設置の可能性」を国に求め、
国も検討を始めたというのが今現在の現実です。
それに対して、本日JR東海の山田社長は会見で
「現時点ではできない」ということを言うだけなら致し方ないものの、
返す刀で『みかん箱を並べたような駅』と空港新駅を揶揄し、
さらには『三島、熱海の駅設置はまちがいだった』とまで発言されたそうで。
これ、静岡県民としては看過できないご発言です。
静岡県名産のみかんを入れる「みかん箱」を卑下しているようにも聞こえますし、
なにより「三島、熱海の駅設置はまちがい」というのは
JR東海があれだけの乗降客を誇る両駅に対してのご認識が
それではいかがなものか。
”止まってやっているんだ”という本音がみえみえです。
”公共交通機関としてのご認識が欠落されているのでは”という疑問と、
かつての国鉄から民営化され”お客様本位”であるべき大企業の
社長のお言葉としては、もう少し節度をもって
ご発言すべきではなかったでしょうか。
残念ながら、その場で直接お聞きしたわけではありませんので、
真偽、真相のほどはわかりませんが、報道をお聞きする限り
とても残念であったと、感じています。
どちらにしろ、今後新駅構想については
「国家の安全保障」という観点から、いずれ国の判断がなされることでしょうし、
今後もしっかりとなりゆきを注視してゆきたいと思います。